株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)は企業等の情報システムにおいて、利用者のIDを適切に管理・統制するためのオープンソースソフトウェアmidPoint 1 (ミッドポイント)を活用した新たなサービスの提供をOpenStandia 2 (オープンスタンディア)にて開始しました。

近年、情報セキュリティの確保は企業が果たすべき重要な社会的責任とされています。クラウドサービスの利用や情報端末機器の多様化が進む中、各企業でIT統制(情報システムに関する内部統制)を実現することは、必須の経営課題となりつつあります。IT統制の実現に向けては、利用者のIDを適切に管理することが、これまで以上に重要な位置付けとなっています。昨今では、それに加えてIDを適切に統制することを表すIGA(Identity Governance & Administration)という概念で捉えることの重要性が提唱されています。

Gartner 3 (ガートナー)による定義 4 では、IGAは以下の機能で構成されます。

  • IDライフサイクル管理(Identity Life Cycle Management)
  • 権限管理(Entitlement Management)
  • アクセス要求(Access Requests)
  • ワークフロー(Workflow)
  • ポリシー・ロール管理(Policy and Role Management)
  • アクセス認定(Access Certification)
  • フルフィルメント(Fulfillment)
  • パスワード管理(Password Management)
  • 監査(Auditing)
  • レポーティング・分析(Reporting and Analytics)

midPointはこれらの機能を備えており、それを導入することでIGAが実現できます。

midPointはEUが報奨の対象とした15種類のオープンソースソフトウェア 5 の一つであり、Evolveum s.r.o.(本社:スロバキア、以下「Evolveum 6 (エボルビウム)」)が開発を主導しています。

「midPoint」の詳細は、下記のWebサイトをご参照ください。

https://openstandia.jp/oss_info/midpoint/

NRIは、midPointの日本語化活動などを通じて、midPointに関するコミュニティ活動に積極的に取り組んでいます。
NRIは、この度、日本企業として初めて同社とパートナーシップ契約を結び、midPointの更なる機能強化、普及に貢献すると共に、midPointの導入・サポートサービスを開始します。NRIはOpenStandiaにおいて、ID管理の分野においても積極的にオープンソースソフトウェアを用いたコンサルティング・設計・開発などを展開してきました。今回、同社とのパートナーシップ締結により、IGAの分野で各種サービスを提供していきます。

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株式会社野村総合研究所 プラットフォームアーキテクチャ―開発二部 OpenStandia担当
TEL:045-613-8208
E-mail: ossc@nri.co.jp