株式会社 野村総合研究所(以下「NRI」)は、2020年5月8日、UNGC(国連グローバル・コンパクト)
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、SBTi (Science Based Targets initiative)
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、We Mean Business
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の3者が、今後の気温上昇を1.5℃に抑える目標を設定するよう企業に要請する共同書簡「Business Ambition for 1.5℃」に署名しました。
NRIグループは、今後の気温上昇を2℃に抑えるために、2030年度までに温室効果ガスを2013年度比で55%削減、データセンターの再生可能エネルギー利用率を36%以上、SBTi水準の環境目標を設定するサプライヤーとの取引金額割合を70%以上とする目標を設定し、2018年9月にSBTiから認定を受けています。
この度NRIグループは、国内で再生可能エネルギー調達における課題が多い中、国際基準を満たす再生可能エネルギーを長期的かつ安定的に調達する方策を模索しながら、世界の気温上昇を2℃に抑えるのではなく1.5℃に抑える目標に変更する予定です。そのため「Business Ambition for 1.5℃」の共同書簡に署名しました。5月6日時点、グローバルで209社が署名をしており、NRIの署名は、日本企業では5社目となります。
NRIは、Business Ambition for 1.5℃への署名により、SDGs 4 の達成に向けた取り組みを加速するとともに、企業理念として掲げる「未来創発」の下、環境負荷の低減を通じ、持続可能な未来社会の実現に貢献していきます。
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UNGC:(国連グローバル・コンパクト):各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み作りに参加する自発的な取り組み。UNGCに署名する企業・団体は、「人権の保護」「不当な労働の排除」「環境への対応」そして「腐敗の防止」に関わる10の原則に賛同すると共に、経営トップ自らコミットメントのもとに、その実現に向け努力を継続していく活動。
関連URL: 「一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」
http://ungcjn.org/gc/index.html -
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SBTi (Science Based Targets initiative):産業革命前からの気温上昇を2℃未満に抑えるため、企業による科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出削減目標達成を推進することを目的として、気候変動対策に関する情報開示を推進する機関投資家の連合体であるCDP、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)の4団体により設立されたイニシアチブ。
SBTiウェブサイト(英語) https://sciencebasedtargets.org -
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We Mean Business:企業や投資家の温暖化対策を推進している国際機関やシンクタンク、NGO等が構成機関となって運営しているプラットフォーム。構成機関は、このプラットフォームを通じて連携しながら、ネットゼロ(Net-zero)、エネルギー、都市(Urban)、⼟地(Land)、産業(Industrial)、実現に向けて(Enablers)、回復⼒(Resilience)といった7つの領域において計12種の取組を広める活動を⾏っている。
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SDGs(持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)):国際社会が2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な社会を実現するための重要な指針として、「国連持続可能な開発サミット」で設定された17分野、169項目の目標。
ご参考
NRIグループのサステナビリティに関する取り組み
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関連情報を集めたウェブサイト: https://www.nri.com/jp/sustainability
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ESGデータブック: https://www.nri.com/jp/sustainability/library/back_number
NRIグループのサステナビリティ・気候変動に関連するニュースリリース・お知らせ
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2018年9月20日 NRIグループの温室効果ガス排出削減目標が「Science Based Targets(SBT)イニシアチブ」の認定を取得
https://www.nri.com/jp/news/info/cc/lst/2018/0920_1 -
2018年2月16日 温室効果ガス排出量を2030年度に55%削減(2013年度比)
https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/0216