株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)は、企業やデータセンターのシステム運用管理を効率化するために用いるツール群の新バージョン「Senju Family 1 (センジュファミリー) 2021」を、2020年12月から順次提供開始します。
急速に広まったリモートワークにおいては、システム運用でもリモート作業を可能にするインフラ整備が求められています。既存のシステム運用環境への安全・安心なリモートアクセスに加え、社内外の関係者との連携、柔軟なワークフロー、マルチクラウド環境の統合管理、などが求められます。
今回の新バージョンでは、チャットツールなどの外部ツールとの連携により、リモートワークによるシステム運用の効率化、およびマルチクラウド環境の統合管理機能の強化を行っています。また、AI(人工知能)を活用した自律型運用ソリューションにおいては、運用管理に関する蓄積されたナレッジを、より効果的に活用する機能を実装しています。主な強化ポイントは以下の通りです(表1)。
システム運用管理(Senju/DC)
Docker/Kubernetesへの対応や、Webhook 2 によるクラウドネイティブアプリケーションとの連携などにより、マルチクラウドの統合管理機能を強化しました。また、RestAPI公開によるツール連携により、チャットツールやサービスデスクツールなどからのシステム運用作業を可能にしました(図1)。
サービスデスクツールのユーザインタフェース刷新(Senju/SM)
ユーザインタフェースを刷新し、タスク管理やステータス確認の視認性を向上しました(図2)。また、1チケットに対し複数の承認フローを回せる機能や、どの段階でも承認者を選択できるなど承認フロー機能を強化しました。
AIを活用した自律型運用(Senju/ASM)
Senju/ASMでは、属人化しがちなシステム運用に関するノウハウを、ナレッジワークフローとして形式知化します。今回の新バージョンでは、運用業務の流れが記載されるワークフロー画面の閲覧性を向上させ、ナレッジワークフローの利用率向上と業務自動化の推進を行います(図3)。
なお、Senju Familyをベースしたクラウド型システム運用基盤の「mPLAT 3 」も今回のバージョンアップに伴い、順次機能を更新していきます。詳細は以下の「Senju Family」のホームページをご覧ください。
https://senjufamily.nri.co.jp/
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1
Senju Family:NRIが開発および提供しているシステム運用管理ツール群。
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2
Webhook:アプリケーションから外部サービスに対しリアルタイムな情報を通知する仕組み。
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3
mPLAT:「Senju Family」をベースにしたシステム運用機能を、クラウド型で提供するサービス。
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