株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)は、「自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:TNFD 1 )」(以下「TNFD」)の理念に賛同し、TNFDフォーラム(以下「本フォーラム」)に参画しました。この参画を通して、サプライチェーンを含む企業の自然資本 2 および生物多様性に関する財務的なリスクや機会の適切な評価・開示枠組みの構築に寄与することを目指します。
2021年6月に、民間企業や金融機関が、自然資本および生物多様性に関するリスクや機会を適切に評価し、開示するための枠組みを検討する国際組織TNFDが立ち上がりました。「TNFDフォーラム」は、TNFDと同時期に立ち上がった、TNFDの検討を支援する企業・団体等が集まった組織です。本フォーラムでは、TNFDに関する最新情報が共有され、情報開示枠組みの構築に向けた専門的な知見による支援を行っています。
NRIグループは、2012年に「生物多様性行動指針」を策定し、生物多様性の保全と生物資源の持続可能な利用の促進に向けた取り組みを推進しています。また、社会全体で取り組みを推進していくためには、TNFDが目指す国際的な情報開示の枠組みを構築していく必要があると考えています。このように、NRIグループとTNFDの目指す方向性が合致するとの考えから、本フォーラムへの参画に至りました。今後NRIグループは、本フォーラムで得られる知見も活かし、社会全体の自然関連情報開示の促進や、多くの顧客企業のTNFD対応を通じた持続的成長の実現に向け、コンサルティングサービスやITソリューションを提供していく方針です。
今後もNRIグループは、「未来創発」の企業理念の下、さまざまなステークホルダーの皆さまと共に、自然資本や生物多様性の問題をはじめとした社会課題の解決を通じて、持続可能な未来社会づくりに貢献していきます。
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TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース):
2019年1月の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で着想され、2021年6月に、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)、国連開発計画(UNDP)、世界自然保護基金(WWF)、およびイギリスの環境NGO Global Canopyにより発足した国際イニシアティブ。世界の資金の流れを、自然を保全・回復する活動に向け直すべく、自然関連リスクに関する情報開示フレームワークを構築することを目指す。タスクフォースメンバーとして、5大陸18か国より40名が参加している(2023年1月時点)。- TNFDウェブサイト(英語) https://tnfd.global/
- TNFDフォーラムウェブサイト(英語) https://tnfd.global/about/the-tnfd-forum/
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自然資本:
森林、土壌、水、大気、生物資源等、自然によって形成される資本。
ご参考
■ NRIのサステナビリティに関する取り組み
- ウェブサイト https://www.nri.com/jp/sustainability
- 統合レポート https://ir.nri.com/jp/ir/library/report.html
- ESGデータブック https://www.nri.com/jp/sustainability/library/back_number
- サステナビリティブック https://www.nri.com/jp/sustainability/library/back_number
- 生物多様性行動指針 https://www.nri.com/jp/sustainability/environment/biodiversity
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