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野村総合研究所、システム運用管理ソリューションの新バージョンと新サービスを提供開始
〜サーバレスアーキテクチャやマルチクラウド環境に対応した管理機能を強化〜
株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)は、企業等が情報システムの運用管理を高度化・効率化するために用いるツールの新バージョン「Senju Family(センジュファミリー) 2020」と、クラウドでの運用管理を支援する新サービス「mPLAT/Clouday(エムプラットクラウデイ)」を、2019年10月から提供開始します。
これまでNRIでは、システム運用管理ツールとして、パッケージ型ソリューションの「Senju Family1」、クラウドサービス型ソリューションの「mPLAT2」を提供してきました。近年、情報システムの分野では、サーバレスアーキテクチャや、コンテナ型仮想化などの最新技術への対応や、暗黙知化しているナレッジを活用してシステム運用を効率化することが求められています。さらに、クラウド化の進展に伴って、マルチクラウド環境の統合管理が課題となっています。今回の新バージョンと新サービスは、それらの解決を目的としています。
今回、強化したのは以下の機能です(表1を参照)。
表1:各ソリューションの主な新機能
※表1の「Senju」は「Senju Family 2020」です
システム運用管理機能の強化(Senju/DC、mPLAT/SOP)
サーバレス環境でのジョブスケジュール管理機能や、コンテナ環境の監視機能を実装しました。さらに、監視履歴データの分析によってシステム障害の予兆を検知したり、キャパシティ管理の傾向を分析したりすることにより、システム障害の発生を未然に防ぎます(図1を参照)。
図1:Senju/DC, mPLAT/SOPの傾向分析の画面イメージ
AIを活用した自律型運用機能の強化(Senju/ASM、mPLAT/AMP)
Senju/ASMおよびmPLAT/AMPでは、運用業務において蓄積されたシステム障害に繋がるリスク情報や障害に対応するノウハウなどをAI(人工知能)により分析し、対応すべき内容をオペレーターに知らせたり、自動で実行したりします。今回、オペレーターの管理画面を刷新し、パネル型でタスクを一覧表示することにより、優先度や各チケット(タスク)の対応状況を瞬時に把握できるようにしました(図2を参照)。他にも、キーワードの入力頻度やチケットの参照頻度などをもとに、障害に繋がる予兆を可視化します。
図2:Senju/ASM, mPLAT/AMPに付加した新機能の画面イメージ
マルチクラウドを統合管理する機能の提供(mPLAT/Clouday)
新サービスの「mPLAT/Clouday」は、自社システムにおけるマルチクラウド環境の利用状況や障害状況に加え、部門ごとの課金状況なども統合管理します(図3を参照)。また、マイクロサービスアーキテクチャ3を採用しており、簡単にカスタマイズできるため、変化の激しいマルチクラウド環境に柔軟に対応します。
図3:mPLAT/Cloudayの画面イメージ
これら以外にもNRIでは、システム運用管理ソリューションにおいて、多数の機能強化を行っています。詳細は、「Senju Family」のホームページ(https://senjufamily.nri.co.jp/)をご覧ください。
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Senju Family:NRIが開発および提供しているシステム運用管理ツール群です。
- 2
mPLAT:「Senju Family」をベースにしたシステム運用機能を、クラウド型で提供するサービスです。
- 3
マイクロサービスアーキテクチャ:機能ごとに細かく分割して開発するソフトウェア開発技法です。
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株式会社野村総合研究所 Senjuインフォメーションセンター
TEL:0120-736-580
E-mail: senjuinfo@nri.co.jp