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野村総合研究所、日銀ネット決済管理ソリューション「I-STAR/LC」において、SWIFT電文ISO 20022化に対応

2021/11/04

株式会社野村総合研究所

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株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)は、金融機関の日銀ネット決済業務をサポートするソリューション「I-STAR/LC」1において、SWIFT2電文のISO 200223化に対応します。2022年11月からの提供を予定しています。

「I-STAR/LC」は、金融機関向けにNRIが提供するASPサービスで、日銀ネットにおける流動性管理や日銀ネットとのデータの送受信管理を総合的4に行うものです。「I-STAR/LC」で扱う決済業務のうち、外国為替円決済業務はSWIFTNet5と日銀ネットを含む各国の中央銀行ネットワークが関係しています。最終受取人まで確実に資金を届ける観点およびアンチマネーロンダリングの観点から、伝達途中で情報の欠落を起こすことなく確実に次の金融機関へデータを連携する必要があります。

国際的な規格統一の動きに対応

SWIFTが提供する金融機関間の国際送金ネットワークであるSWIFTNetは現在、電文の送信にMTフォーマット6を採用していますが、2022年11月から、XMLフォーマット7であるISO 20022 Version8(以下、「本規格」)の利用が開始されます。本規格はMTフォーマットと比較して、高い柔軟性と拡張性を持つのが特長です。SWIFTNetでは2025年11月までMTフォーマットを継続利用できますが、複数の銀行を経由する決済電文を中継する場合、データの欠落を防ぐためには本規格への対応が必須と言えます。
「I-STAR/LC」では、SWIFTの対応と同時に本規格に準拠したデータインターフェースを新設し、金融機関が外国為替円決済データを本規格に対応させていくことをサポートします。

データ変換の負荷を軽減

現在、日銀ネットの外国為替円決済電文はISO 20022 Version3に準拠しており、本規格へのバージョンアップ時期は未定です。2022年11月から当面の間、SWIFTNetと日銀ネットのフォーマットにバージョンの相違がある状態となります。このため、金融機関は全国銀行協会が定めるフォーマット変換ルール8に基づき、本規格(Vesion8)からVersion3へデータ変換処理を行ったうえで、日銀ネットへデータ送信する必要があります。「I-STAR/LC」はこのデータ変換処理を自動で行うため、金融機関側でのデータ変換負荷が大幅に軽減されます(下図を参照)。

NRIは、これからも「I-STAR/LC」の改善を続け、国際間送金の分野における変革やトレンドに沿ったシステム対応を実現し、安全かつシームレスな情報伝達に貢献します。

  • 1  

    I-STAR/LC:NRIが提供する日銀ネット決済ソリューションです。詳細は次のURLをご参照ください。
    https://www.nri.com/jp/service/solution/fis/i_star_core

  • 2  

    SWIFT:Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication(国際銀行間通信協会)を指します。

  • 3  

    ISO 20022:国際標準化機構(ISO)で制定された、金融業務で利用される通信メッセージの標準化手続きに関する国際規格を指します。

  • 4  

    総合的:日銀ネットに係る決済ソリューションには、「日中流動性管理を行うシステム」と「日銀ネットゲートウェイを担うシステム」に分かれているケースがありますが、I-STAR/LCはその2つを兼ね備えています。

  • 5  

    SWIFTNet:SWIFTの提供するメッセージプラットフォームを指します。

  • 6  

    MTフォーマット:現在、SWIFTNetで銀行間のメッセージ授受に利用されている電文フォーマット。Message Typesの略で、外国為替円決済にはMT103(顧客送金用)やMT202(銀行間送金用)などのフォーマットが用いられています。

  • 7  

    XMLフォーマット:XMLはExtensible Markup Languageの略で、文書やデータの意味や構造を記述するための拡張可能なマーク付け言語です。

  • 8  

    全国銀行協会が定めるフォーマット変換ルール:日銀ネットの外為円決済は、全国銀行協会が運営する「外国為替円決済制度」に基づいて行われています。この制度では、制度に参加する金融機関が行う所定の手続きや守るべき規則などのほか、資金の送り手と受け手の事務を効率化し、決済を円滑に進めるためのSWIFTフォーマットと日銀ネットのフォーマットとの変換ルールについても定められています。

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株式会社野村総合研究所 コーポレートコミュニケーション部 坂、吉田
TEL:03-5877-7100
E-mail: kouhou@nri.co.jp

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株式会社野村総合研究所 証券ホールセール事業一部 中村、大塚
TEL:050-3173-9070(I-STAR総合受付)
E-mail: istar-sales@nri.co.jp