サイバー攻撃の脅威が増大しているなか、システム運用におけるセキュリティ対策の必要性が高まっています。新バージョンでは、管理対象システムの脆弱性対策を確実に行うための構成管理ツール「Senju Configuration Manager（Senju/CM）」を新たに提供します。Senju/CMが自動収集したシステムの構成情報に利用者がタグ付けをすることにより、容易に構成情報を検索することができ、脆弱性発見後のセキュリティ対策状況の把握を素早く行えるようになります。

システム運用管理ツール「Senju DevOperation Conductor（Senju/DC）」では、管理対象のクラウドサービスとの連携をさらに強化しました。これにより、既存システムとの統合運用を容易にし、多様化・複雑化したシステム環境の運用業務を効率化します。

サービスデスクツール「Senju Service Manager（Senju/SM）」では、システム運用業務を行う際に確認すべき情報を自動チェックする機能を実装しました。例えば管理対象のサーバ名など、外部サービスが管理している情報の確認作業を軽減し、人的ミスを予防します（図1）。

図1：システム運用業務の自動チェック（イメージ図）

Senju Familyにおけるツール別の主な強化ポイントは以下の通りです（表1）。

表1：各ツールで強化したポイント

なお、Senju Familyをベースしたクラウド型システム運用基盤のmPLAT³も、今回のSenju Familyのバージョンアップに伴い、順次機能を更新していきます。NRIは今後もシステム運用を高度化・効率化するソリューションやサービスを提供し、安全・安心なデジタル社会の実現を目指します。

• ¹  

  Senju Family：NRIが開発および提供しているシステム運用管理ツール群。

• ²  

  JSON形式：データ記述言語の一つ。データ量が軽く大量のデータのやりとりに適している。

• ³  

  mPLAT：「Senju Family」をベースにしたシステム運用機能を、クラウド型で提供するサービス。