健康経営アライアンスの概要

「健康経営アライアンス」は2023年6月30日に、「社員の健康をつうじた日本企業の活性化と健保の持続可能性の実現」というビジョンを掲げ、業界を超えた8社（味の素株式会社、SCSK株式会社、オムロン株式会社、キリンホールディングス株式会社、株式会社島津製作所、株式会社JMDC、日本生命保険相互会社、株式会社三井住友銀行）が発起人・代表幹事となって設立されました。8月31日時点で、ビジョンに共感した222の企業・団体が参画しています。
健康経営の推進は、企業の生産性向上のみならず、社員を企業の財産ととらえる人的資本経営の実践においても重要な課題となっています。また、企業の健康保険組合（以下「健保」）の多くは財政難に直面し、その持続可能性が危ぶまれています。「健康経営アライアンス」は、これらの経営課題を、日本の企業が共通に抱える社会課題と認識し、業界を超えた叡智の結集と実践による解決を目指します。今後も参画の呼びかけを継続すると共に、企業と健保が連携したコラボヘルス²の推進を通じて、データドリブンの課題特定と解決策の実行、各種施策の評価を行っていきます。また、データヘルス計画³に基づくPDCAサイクルの着実な遂行を通じて、健康経営の型づくりと成果創出のためのソリューションの共創および産業界への実装を実現していきます。

此本 臣吾（株式会社野村総合研究所　代表取締役会長 兼 社長）挨拶

この度、本アライアンスの代表幹事に加わることになりました。このようなアライアンスに参画することができ、大変光栄に思っております。NRIは、コンサルティングとITソリューションの一体的なサービスで、様々な企業様のデジタルトランスフォーメーションを支援しております。これらの事業を推進するためには、社員一人ひとりが生み出すアイディアや実現力が、企業としての競争力に直結します。そのためにも、社員が活力をもって働くための環境整備は重要な経営課題であると考えます。
このような背景から、NRIでは、社員の健康管理をプライオリティの高い経営テーマとして取り組むことを目的に、2015年より健康経営推進の責任者であるCHO（チーフヘルスオフィサー）を設置しております。2020年からは私自身がCHOに就任し、社長自らが責任をもって社員の健康増進に取り組んでおります。
最近は、人的資本の議論が盛んになっておりますが、その基本となるのも、社員一人ひとりの健康であり、そのことを企業経営の最優先課題として取り組むことが必要と、改めて認識しています。本アライアンスにおきまして、弊社は様々な業界との接点を活かし、さらに多くの企業・団体に参画いただくことに貢献すると共に、皆様が抱える課題を丁寧にうかがいながら、健康経営のあるべき姿の策定から実行までを総合的にご支援したいと考えております。

• ¹  

  「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

• ²  

  コラボヘルス：保険者と事業者が積極的に連携し、明確な役割分担と良好な職場環境のもと、加入者の予防・健康づくりを効率的・効果的に実行すること。

• ³  

  データヘルス計画：全ての健康保険組合に対し、レセプト等のデータの分析、それに基づく加入者の健康保持増進のための事業計画。

ご参考

• 健康経営アライアンスの参画企業・団体募集について：2023年度中に300社の参画を目指します。
  参画についてのお問い合わせ　info@kenkokeiei-alliance.com
  URL：https://kenkokeiei-alliance.com/
• 3月10日リリース：新しい健康経営®の普及と健康保険組合の健全化を目指す
  「健康経営アライアンス」設立のお知らせ（オムロン株式会社）
  URL：https://www.omron.com/jp/ja/news/2023/03/c0310_2.html
• 6月30日リリース：業界を超えた健康経営の実践に取り組む148社・団体が集結
  「健康経営アライアンス」が本格始動
  URL：https://kenkokeiei-alliance.com/assets_alliance/file/release_0630.pdf