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ニュースリリース

「NRI学生小論文コンテスト2018」の入賞者を決定

~ 全国の大学生・高校生が、2030年の未来社会に向けた提案を行う ~

2018/12/21

株式会社野村総合研究所

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株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:此本 臣吾、以下「NRI」)は、「2030年の未来社会を創るイノベーションとは ~世界に示す日本の底力!~」をテーマとした、「NRI学生小論文コンテスト2018」の最終審査を、本日NRI本社で行いました。大学生・高校生の両部門を合わせて1,444作品の応募があり、厳正なる審査の結果、大賞、優秀賞、特別審査委員賞あわせて8作品が選出され、引き続いて表彰式が行われました。

審査は、(1)事務局による「予備審査」、(2)NRIグループの社員による「一次審査」、(3)池上彰氏(ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授)・最相葉月氏(ノンフィクションライター)の2名を特別審査委員に迎えた「論文審査会」、(4)論文審査会メンバにNRI役員を加えた「プレゼン審査」の4段階を経て行っています。
プレゼン審査は昨年から始めた新しい取り組みで、2回目となる今回は内容の充実も見られました。なお、プレゼンテーションの様子は、後日、野村総合研究所のYouTubeアカウントに掲載する予定です。

 

11月30日(金)に行われた論文審査会の様子 

【11月30日(金)に行われた論文審査会の様子】

入賞論文タイトルおよび入賞者

【大学生の部】

大賞

スマートヘルスケアモビリティ ~オーダーメイドAIが導く、幸せを創出する車~
須井 翼(すい つばさ)さん (早稲田大学 創造理工学部4年)

 

優秀賞

「コーチング型教育」への教育イノベーション ~AI時代に必要な人材を学校教育で~
越智 達也(おち たつや)さん (北海道教育大学 札幌校 教育学部4年)

 

特別審査委員賞

子育て支援・家事代行の担い手としてシニア力を活用
― 子育て終了世代の余力を子育て世代に『ペイフォワード』
岩間 優(いわま ゆう)さん (東京医科大学 医学部医学科6年)

 

敢闘賞・奨励賞 5作品※

【高校生の部】

大賞

「お金」に名前を書く ― 生きることと学ぶことをつなげる
佐藤 拓海(さとう たくみ)さん (明秀学園日立高等学校2年)

 

優秀賞

日本が誇る最強繊維
清田 彩加(きよた あやか)さん (中央大学高等学校3年)

 

「マナビ介護」による介護うつの減少は可能か。
松賀 翔佑(まつが しょうすけ)さん (立命館慶祥高等学校3年)

 

特別審査委員賞

根室とロシアの合同大学設立に向けて
岸本 万尋(きしもと まひろ)さん (立命館慶祥高等学校3年)

 

「はじまりの村」が作る循環型社会
長谷川 その香(はせがわ そのか)さん (宮城県宮城野高等学校 2年)

 

敢闘賞・奨励賞 15作品※

※敢闘賞・奨励賞受賞者については、以下をご参照ください。
https://www.nri.com/jp/news/event/lst/2018/cc/sustainability/contest/result

小論文コンテストに込めた想い

このコンテストは、NRIがCSR(企業の社会的責任)活動の重点テーマとして掲げる「次世代の社会を担う人づくり支援」の一環として、2006年から毎年開催しており、今回で13回目となります。これからの社会を担う若者に、日本や世界の未来に目を向け、考える機会を提供することを目的にしています。
人口減少や高齢化、財政破綻の不安、産業競争力の低下など、現状の延長線上で日本の未来を考えると、明るい姿を描くことは容易ではありません。そこで、逆境をバネにして「真に意味あるイノベーション」を起こし、日本、ひいては世界の新しい時代を切り拓く、オリジナリティーある提案をしてもらいたいとの想いから、今回のテーマを設定しました。
審査委員による総評ならびに、各入賞論文の評価ポイントについては、【ご参考】をご覧ください。

 


ご参考

●審査委員による総評

「2030年の未来社会を創るイノベーションとは ―世界に示す日本の底力!」という今回のテーマ。2030年というのはそれほど遠い未来ではなく、そこにある未来です。その未来を担う大学生・高校生の皆さんが、どんな課題を発見し、どんな解決策を提示してくれるかという期待感をもって、審査にあたりました。
今年も少子高齢化、医療、教育関連など、目下の社会課題からの提案が多く見られましたが、2030年が近づいていよいよ緊迫感が増してきたのか、アイデアはより具体的で実現性の高いものが増えたように感じました。特に、高齢化や介護の問題を身近に感じ、高齢化の世の中を支えることへの重圧感が強くなってきていることがうかがえました。
また今年は、大学生・高校生共に、論文の文章力が全般的に高く、筆力の向上が感じられました。一方で、論文のテクニック的なものが先行し、新たな課題発見、発想の斬新さについては、総じて今ひとつ足りない印象もありました。
大学生の論文は、例年より幅広いテーマが見られ、力作が多く、大変興味深く読めました。一方で、構造的な仕組み作りやブレイクスルーへの挑戦、2030年の未来社会というテーマに対する明るい未来感が不足していたのは残念でした。高校生の論文は、少子高齢化、過疎、エネルギー問題まで幅広い社会問題への目配りがされていて、大胆な発想の提案もあり、頼もしく思いました。ただ、審査の傾向と対策をしすぎなのか、論文としての体裁が整ったものが多く、とっぴで破天荒な発想は少なく感じました。高校生には、実現可能性に関係なく、もっと自由な発想で日本の未来を考える論文を期待したいと思います。
今回の審査で特に気になったのは、関連する分野の本やウェブサイトの内容やアイデアをなぞらえているのではない、その人自身のオリジナルなアイデアを提案しているのだろうか、ということです。その点を重視して審査にあたり、その人にしか書けない日本や世界の新しい時代を切り拓く、「2030年の未来社会を創るイノベーション」を提示している論文を、受賞論文に選定しました。

●各入賞論文の評価ポイント

【大学生の部】

大賞
スマートヘルスケアモビリティ~オーダーメイドAIが導く、幸せを創出する車~
須井 翼(すい つばさ)さん (早稲田大学 創造理工学部4年)
(評価のポイント)
日本の未来のためには、予防医療の観点から心疾患や脳血管疾患などの発作性疾患を早期発見・治療し、健康寿命を延ばすことが重要であるという想いを出発点に、日常的・長期的に生体データをモニタリングするIoTデバイスを車のハンドルに搭載した、スマートヘルスケアモビリティシステムを提案。現在のIoTの発展を考慮すると2030年を待たずとも実用化が考えられ、そのリアリティーある具体的提案が総合的に評価された。日本の強みである自動車産業の成長と掛け合わせ、地方での自家用車利用を加味した点も独創的である。運転に従事する人への活用や、期待できる疾患の広がりなど、展開力の高さに期待感を抱かされた。

 

優秀賞
「コーチング型教育」への教育イノベーション ~AI時代に必要な人材を学校教育で~
越智 達也(おち たつや)さん (北海道教育大学 札幌校 教育学部4年)
(評価のポイント)
AI時代が到来し、日本のさらなる未来への成長のために、真に必要な人材を育てる教育とは何か。画一的な教科指導や正解主義では、既存の枠組みにとらわれない行動力とチャレンジ精神あふれる人材は育たないのではないか。このような強い問題意識のもと、個を引き出し、伸ばし育てる「コーチング型教育」への教育イノベーションの必要性の訴える論調には説得力がある。教科指導の個別最適化や、協働する場としての学校など、日本の義務教育への導入にはハードルが高い取り組みにあえて立ち向かい、問題提起している。クラウドファンディングで資金を調達し、オランダへの教育視察を実行した行動力も、評価を押し上げた。

 

特別審査委員賞
子育て支援・家事代行の担い手としてシニア力を活用
― 子育て終了世代の余力を子育て世代に『ペイフォワード』
岩間 優(いわま ゆう)さん (東京医科大学 医学部医学科6年)
(評価のポイント)
他人から受けた親切を別の人への新しい親切でつないでいく“ペイフォワード”。子育てを終了したシニア世代の力を子育て世代の子育て支援・家事代行にペイフォワードするマッチングシステムと、安心・安全な場所の確保という提案は、仕事をしながら自分を育ててくれた母や社会への感謝の念に裏打ちされ、説得力がある。医学生として自ら成し遂げたい未来像も明確に描かれ、筆者の強い想いが感じられる。子育てと仕事の両立に関する社会システムの転換は、日本の未来の必至の課題であるとともに、シニアの生きがいや、働く親と子供のケアにつながる提案であるとして、高く評価された。

【高校生の部】

大賞
「お金」に名前を書く ― 生きることと学ぶことをつなげる
佐藤 拓海(さとう たくみ)さん (明秀学園日立高等学校2年)
(評価のポイント)
変わり行く現代社会の価値観に対して、「生きることと学ぶことが乖離している」という問題意識を提示。多様な価値観が響きあう世界を実現するために、「生きることと学ぶことをつなげる」という深い考えを、お金に名前を書くというシンプルながら斬新なアイデアに転換させている。他の論文には見られない大胆な発想の転換が、審査委員の評価を集めた。お金に名前を書き、それがどう使われていくのかをトレースすることは、2030年には技術的に実現可能だろう。お金を使うことに注目すれば、次の行動が見えてきて、世界の見方は転換するはずであり、社会実験としても非常に興味深い。

 

優秀賞
日本が誇る最強繊維
清田 彩加(きよた あやか)さん (中央大学高等学校3年)
(評価のポイント)
交通事故死をなくしたいという素朴な想いから出発して、最強の強度を持つ日本の新繊維に着目。車内ではなく車外に取り付けるエアバッグを開発するという、大人ではなかなか発想できないユニークなアイデアと、その着眼点が評価された。「クモの巣エアバッグ」の実現可能性の高さに加え、車以外にもバイク、電車、飛行機、子供の遊具など、その汎用性は高い。石油を使わない低エネルギーの次世代素材であることも、サステナビリティという観点から注目に値する。「世界に示す日本の底力」というコンテストのテーマにも合致した提案で、素材の持つ可能性と日本の底力への期待感を強く感じさせられた。

 

優秀賞
「マナビ介護」による介護うつの減少は可能か。
松賀 翔佑(まつが しょうすけ)さん (立命館慶祥高等学校3年)
(評価のポイント)
介護うつの減少と、これからの高齢社会を生きる学生が介護を学ぶことを目的として、公立高校の生徒が授業の一環として在宅介護をしている家庭に赴き、介護を手伝うプロジェクト、「マナビ介護」を提案。この論文は、介護を国民全体の基本知識にすることが必要な時代が来ていることを提言していると捉えることができる。高校生の視点から、2030年という近い将来へ向けて、喫緊の課題が提示されていることを、高く評価した。若者が在宅介護を手伝うことが、実は介護うつの緩和につながるのではないかという人間的な着眼点も優れている。

 

特別審査委員賞
根室とロシアの合同大学設立に向けて
岸本 万尋(きしもと まひろ)さん (立命館慶祥高等学校3年)
(評価のポイント)
根室の地方創生と北方領土問題の改善のために、高等教育機関のない根室に日本初の日本・ロシアの合同大学を設立することを提案。北方領土問題の交渉が注目されるなか、具体的で実現可能性も高く、ロシアとの関係改善にも資する可能性がある。根室の地を何とかしたい、日露関係も徐々に動かしていくのだという筆者の強い想いに心動かされる。ドラマチックな展開で一気に読ませながら、根室市が抱える多くの細かい課題を整理して丁寧に拾い上げており、その論展開が説得力を生んでいる。

 

特別審査委員賞
「はじまりの村」が作る循環型社会
長谷川 その香(はせがわ そのか)さん (宮城県宮城野高等学校 2年)
(評価のポイント)
廃村放置が決まった土地を「はじまりの村」と名づけ、再生可能エネルギー特区として日本の技術で循環型社会を作り、有志の個人や企業が集まってゼロからまち作りを行うという視点に驚かされた。地方の過疎化を進めてきたテクノロジーの進化が、さらなる進化によって人々を地方へ呼び戻し、マイナーな田舎暮らしが最先端の暮らしへと変貌するという、マイナスをプラスに変えて前向きに進化させようとするエネルギッシュな情熱と、ユニークな発想のバランスが良い。「地方の自己肯定感を高める」という考え方も印象深い。ポジティブな明るさが感じられる論調と、背伸びをせず、丁寧な言葉でつづられた文章も審査委員の共感を集めた。

●コンテストの概要

 

  • タイトル:

    NRI学生小論文コンテスト2018

  • 主催:

    株式会社野村総合研究所

  • 募集期間:

    大学生の部 2018年7月2日(月)~9月6日(木)

    高校生の部 2018年7月2日(月)~9月12日(水)

  • 対象:

    全国の大学院生、大学生、高校生生

  • テーマ:

    Share the Next Values!
    「2030年の未来社会を創るイノベーションとは ~世界に示す日本の底力!~」

  • 審査のプロセス:

    (1)事務局による予備審査

    (2)NRIグループ社員による一次審査

    (3)論文審査委員による二次審査(論文審査)

    (4)最終審査委員による最終審査(プレゼン審査)

    ※プレゼン審査以外の審査プロセスは、応募者の学校名・名前などの属性を秘匿したうえで、厳正に行っています。

  • 論文審査委員:

    審査委員長  桑津浩太郎(NRI研究理事)

    特別審査委員 池上彰氏(ジャーナリスト、名城大学教授、

           東京工業大学特命教授)

           最相葉月氏(ノンフィクションライター)

    NRI社員4名の計7名

  • 最終審査委員:

    論文審査委員、NRI役職員など計9名

  • 賞金:

    【大学生の部】
    大賞50万円、優秀賞および特別審査委員賞25万円、敢闘賞10万円、奨励賞5万円

    【高校生の部】
    大賞30万円、優秀賞および特別審査委員賞15万円、敢闘賞6万円、奨励賞3万円

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お問い合わせ

ニュースリリースに関するお問い合わせ


株式会社野村総合研究所 コーポレートコミュニケーション部 十河

TEL:03-5877-7100
E-mail: kouhou@nri.co.jp

コンテストに関するお問い合わせ


株式会社野村総合研究所「NRI学生小論文コンテスト2018」事務局 松本、本田

TEL:03-5877-7555
E-mail: contest2018@nri.co.jp