プロツール(工場用副資材)の卸売企業であるトラスコ中山株式会社は、ERPに蓄積された大量データの活用という課題に取り組む中で、リアルタイム経営、営業支援に直結する情報提供など、明確な目標を掲げました。

NRIとNECは、SAP HANAによって構築した「営業支援」「在庫適正化」「Web受注」という3つのシステムを、ERPに蓄積された大量データとリアルタイムで連携させ、業務データの統計解析処理することでトラスコ中山の目標達成に寄与。ネット受注比率・在庫精度の向上や、販売店の利便性向上など、さまざまな効果を生み出しています。

事例概要

お客様の課題

  • 営業担当者を支援する情報提供を実現し、販売力を強化したい。
  • 処理性能の向上と高精度な在庫予測を実現したい。
  • ネット受注比率の拡大に不可欠なリアルタイムの在庫情報を、安定提供できるITインフラを整備したい。

導入の決め手

  • 実機による検証・評価で、SAP HANAの処理性能の高さを確認できたこと。
  • Web受注システムとのリアルタイム連携ができるアーキテクチャが実装されていたこと。

導入までの流れ

  • 2012年より、業務システムの設計・構築に着手。
  • 2013年10月営業支援システム、物流支援システムを稼動開始。
  • 2014年11月にWeb受注システムが稼動。これにより全システムが稼働開始。

導入後の効果

  • 顧客の要望を先読みできる営業スタイルが社内に普及。
  • 処理の高速化と高精度な在庫適正化を実現。
  • 販売店向けWebサイトからのネット受注比率は、2013年3月の71.9%から、現在では77.9%に向上。

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導入事例詳細

ファイルサイズ: 2.19 MB

お客様プロフィール

トラスコ中山株式会社

事業内容
プロツール(工場用副資材)の卸売業及び自社ブランドTRUSCOの企画開発
創業
1959年5月
導入ソリューション
「SAP HANA」
導入場所
営業部門、経営企画部門、物流部門、商品部門など

SAP HANAとは?

大量データを高速で分析するために、SAP 社が開発した、インメモリー型のコンピューティングプラットフォームです。データベースの主流であるRDBではなく、カラム型データベース。分析系(OLAP)だけではなく、更新系(OLTP)の処理にも適用が可能です。

※組織名、職名は掲載当時のものです。