2015年、クラウド（Amazon Web Service）上に実装した「SAP AFS」が世界最高のSAP処理性能を達成

• SAP AFS(Apparel and Footwear Solution)を核として、オンワード樫山様の業務改革を推進
• クラウド環境であるAWS（Amazon Web Service）をシステム基盤へ適用
• NRIのソリューションを用い、クラウド環境における高度な運用・監視を実現

事例概要

お客様の課題

オンワード樫山様では、従来ホストコンピュータを中心とした自社システムを運用していました。レガシーシステムにおいては、既にシステム構造の複雑化が進み、各種制度改革に伴う運用・改修の負荷がもはや限界であると言えました。さらなるビジネス革新を推し進めるにあたっては、基幹系システムのシステム技術の革新が必要であるとの認識に立ち、システム刷新の意思決定をされました。当時、世界でも例を見ない大手アパレル企業におけるERPのクラウド全面採用への挑戦はこうして始まりました。

導入の決め手

常に変化するアパレル業界のビジネス環境に対して、より柔軟な対応ができるビジネス基盤が実現。

導入後の効果

【SAP AFSを核として、オンワード樫山様の業務改革を推進】

NRIはオンワード樫山様の情報システムの構築・運用を長年にわたり支援してきた経験を活かし、色柄サイズ情報を持つSAP AFSを核として基幹システムを構築。
オンワード樫山様は基幹システムの導入を通じ、更なる業務の効率化を実施すると共に、月次・店舗別の収益管理を実現させ、オムニチャネル戦略の基盤としての活用を実現。

【AWSをシステム基盤へ適用】

基幹システムの基盤にAWSを適用することで、これまでのオンプレミス（自社調達・運用）のシステムと比べ、以下の3点を実現。

1.　処理性能を容易に拡張できるスケーラビリティの確保

2.　複数の異なるデータセンター群（アベイラビリティゾーン）を利用した広域災害に強いシステム構成

3.　ハードウェアの老朽化に伴う対応の削減

AWSの適用にあたっては、十分な期間をかけてPoC(概念実証)を行い、信頼性、セキュリティ、拡張性、性能など、基幹システムに求められる要件を問題なく充足することを確認。
今回構築した基盤では、SAPの性能指標であるSAPS値が、合計10万以上となる処理能力を実現。この値は、SAPジャパンがこれまでに提供してきた案件の中で最も高い水準であり、AWS上でのSAP事例としては世界最高の処理性能を達成。

【NRIのソリューションを用いた高度な運用・監視を実現】

基幹システムにはNRIのシステム運用管理ツールである「Senju Operation Conductor」を導入し、システム全体の運用の可視化と自動化を実現。
また、NRIセキュアテクノロジーズ株式会社が提供するアクセス制御・管理ツール「SecureCube / Access Check（セキュアキューブ アクセスチェック）」を適用し、情報セキュリティ統制の強化やサイバー攻撃などへの対策を実施。
これらのソリューションを適用しつつ、NRIのデータセンターからAWS上のシステム基盤及びアプリケーションに対して24時間365日のシステム運用・監視を実現。

　

お客様プロフィール

株式会社オンワード樫山

SAP AFS/SAP on アマゾンウェブサービス（AWS）とは？