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NRI トップ ソリューション・サービス システム運用管理ツール

お客様事例

システム運用管理ツール

コニカミノルタ情報システム株式会社 様
ソリューション:Senju Operation Conductor

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第1話 基幹システムの運用管理を通じてコニカミノルタグループの事業に貢献

デジタル複合機などの情報機器や、医療用画像診断装置、計測機器など、多様な製品・サービスを提供しているコニカミノルタグループ。グループの事業の血脈となる情報システムを、運用管理の面で支えているのがコニカミノルタ情報システム株式会社です。同社は、NRIの運用管理ツール「Senju Operation Conductor」を導入して基幹システムの確実な運用管理を行っています。システムの安定運用という面でSenju Operation Conductorはコニカミノルタグループのグローバルな事業活動に貢献しています。

経営統合によって迫られたシステム運用にかかわる大きな選択

コニカミノルタ情報システム(株) ビジネスシステム開発本部 基盤ソリューション部 リーダー 野間 宏範氏
コニカミノルタ情報システム
株式会社
ビジネスシステム開発本部
基盤ソリューション部
リーダー
野間 宏範氏

 コニカミノルタ情報システム株式会社ビジネスシステム開発本部の野間宏範氏は、2005年当時、大きな選択を迫られていました。
 2003年に旧コニカと旧ミノルタが経営統合を果たし、2年後には両社の情報システムも統合に向かいます。コニカミノルタグループのグローバルな事業展開において、販売や会計、物流などを支える基幹システムは重要な役割を担っています。その基幹システムを安全確実に運用していくには運用管理ツールは必須です。当時、旧コニカと旧ミノルタは、それぞれ異なる運用管理ツールを導入していました。これらを統合していくべきか、グループの基幹システムの運用を任されていた野間氏は頭を悩ませていました。
 旧コニカ、旧ミノルタそれぞれの基幹システムでは、5千から1万ものジョブ(コンピュータの処理)が動いていました。これらジョブの自動実行や監視を行う運用管理ツールを統合するには、すべてのジョブを見直す必要があります。とりわけ困難が予想されたのが、ジョブを自動実行していくジョブスケジューラーの統合でした。ジョブスケジューラーを新しくするには、すべてのジョブを設計し直さなければなりません。しかも、この作業のために稼動中のシステムを止めることはできません。「鉄道のダイヤを、鉄道を走らせながら新しく切り替えるようなもの。リスクが大きかった」と野間氏は説明します。
 「例えば、国内外のコニカミノルタの販売会社で出された販売計画をもとに日本で生産計画を立て、それをもとに生産日程計画を作成する。そのようにコニカミノルタグループの各システムは連動しています。一つでもジョブ実行を間違うと、国内外の事業に非常に大きな影響を与えてしまいます」
 そのため、運用管理ツールの統合は、非常に困難だろうと野間氏は考えていました。

非効率解消に向けてNRIの運用管理ツールへ1本化

コニカミノルタ情報システム(株) ビジネスシステム開発本部 基盤ソリューション部 グループリーダー 青木 茂氏
コニカミノルタ情報システム
株式会社
ビジネスシステム開発本部
基盤ソリューション部
グループリーダー
青木 茂氏

 しかし、二つの運用管理ツールが動いていたことで、現場は非効率な対応を迫られていました。旧コニカの情報システムに障害が起きたときに旧ミノルタ出身者はサポートができない。その逆も同様。また、システム運用に使う用語のニュアンスが、両社で微妙に異なる場合があり、コミュニケーションロスも生じていました。そこで野間氏は、運用管理ツールの統合に踏み切ります。
 「運用が非効率ではサービス品質にも影響する。これを解消したいという思いが根本にありました」
 当時、旧コニカのシステムには、NRIのSenju Operation Conductorが導入されていました。旧ミノルタに導入されていた運用ツールに一本化するという案も検討しましたが、使い勝手の良さや手厚いサポートへの期待から、野間氏はSenju Operation Conductorへの統合を選びます。
 「NRIの運用ツールは、ジョブの流れがグラフィックで表示されるので使いやすいと思いました。ジョブがどこで止まっているかも一目でわかる」
 旧コニカ時代からSenju Operation Conductorを使ってきたコニカミノルタ情報システムの青木茂氏は、運用と開発を分業できるオフライザ機能の便利さも指摘します。
 「閉じられた環境で使えるので、各自が自分の担当範囲で自由にテストできるのです」

開発者と通じているNRIの対応に助けられた

 2006年1月に、Senju Operation Conductorへの移行プロジェクトが始まります。1月に評価版を試した野間氏は、2月にSenju Operation Conductorの導入可否のアセスメントを実施。3月4月にはジョブの設計検討と組み替えを行い、5月にSenju Operation Conductorへのテスト移行を実施。5月6月にはSenju Operation Conductorの運用テストを実施し、7月末に切り替えに臨みます。
 およそ6カ月の厳しいスケジュールを振り返り、「NRIさんには本当によく対応してもらった」と野間氏。
 「例えば、『この部分をこうしたい』とNRIさんにお願いすると、とても柔軟に対応してくれる。問い合わせのレスポンスも早い。メールを入れると1次回答がすぐに戻り、2~3日中には開発者からの見解も届く。NRIさんの営業担当と開発者とが非常によく通じている印象です。運用ツールを自分たちで開発されているからこそだと思います」
 移行中にうまくいかない部分があったときは、NRIの開発者から、問題解決のためのフローを提示してもらったこともあり「ありがたかった」と野間氏は付け加えます。
 統合を無事に終えた後も、NRIのサポート姿勢は変わらないようです。
 「統合後に、原因不明の不具合が起きたことがありました。そこで、ベンダーなど関係者一同を集めて対策会議を開きました。そのときNRIの営業担当の松田さんは、開発者も連れて会議に臨み、他社製品も含めた原因の可能性も調査してくれました。その姿勢が私はうれしかった」
 現在、コニカミノルタグループの基幹システムは、Senju Operation Conductorの運用管理のもと「システムの稼働率でいえば、ここ3~4年は100パーセント」で動いていると野間氏。
 「Senju Operation Conductorに統一して大正解だったと私は思っています。社内は本来業務に集中できる。さらに統一により、J-SOXにもスムーズに対応できました。基幹システムを安定して運用させていくことは、会社の事業を進めていく上での根幹だと私は思っています」

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導入事例詳細

ファイルサイズ:2.62MB

※本文中の組織名、職名、構成図は公開当時のものです

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