Value Managementでは、IT投資・ITコスト・IT資産の3つの視点から、情報化の価値を管理・統制する手法やノウハウを提供します。
これら手法・ノウハウを活用することで、付加価値の低いIT投資やIT資産を排除し、ITコストを適正化させることが可能となります。
Value Managementは、IT投資管理、ITコスト管理、IT資産管理の3つのメソドロジから構成されています。
IT投資管理
本メソドロジでは、情報戦略を踏まえた、IT投資の意思決定や管理に関わる方法論を提供します。具体的には、個別のIT投資案件の効果を多角的に評価するIT投資評価、及び全てのIT投資案件を一元的に把握し、IT投資の配分や優先度の見直しを図るIT投資ポートフォリオ管理の手法を提供します。IT投資を適切にコントロールすることで、IT投資の効果を最大化することが可能となります。
利点・期待効果
- 情報戦略に基づき、情報化の重点領域に優先的にIT投資を配分することができます。
- 不要・不急な案件や、投資効果が曖昧な案件を中止するなど、IT投資の妥当性・納得性を向上させることができます。
- IT投資の必要性や効果を、意思決定者に分かりやすく説明することができます。
個別IT投資案件の評価
IT投資のタイプに応じた適切な投資効果指標を設定し、IT投資の妥当性・実現性を評価する手法
IT投資ポートフォリオ管理
全てのIT投資案件を一元的に把握し、IT予算の配分やIT投資の実施状況を可視的に管理する手法
ITコスト管理
本メソドロジでは、全社のITコストを正確に把握し、様々な視点から多角的に分析する手法を提供します。具体的には、システム別・目的別・利用部門別といった視点でのITコストの分類方法や、原単位当たりでのITコストの分析方法を提供します。多角的なITコストの分析に基づき、ITコストの適正化に向けた改善ポイントやコスト削減施策を立案することが可能となります。また、これらITコスト分析を通じて、事業部門やグループ会社に対し、受益者負担の原則に基づく、適切なITコスト課金を行うことが可能となります。
利点・期待効果
- ITコストを正確、且つ継続的に把握することができ、ステークホルダーへの説明責任を向上させることができます。
- 経年推移や他社とのベンチマークを通じて、常にITコストの妥当性を検証することが可能となり、ITコスト適正化に向けた活動を促進することができます。
- 事業部門やグループ会社におけるITコストへの意識を高めることができます。
ITコスト分類とコスト分析の視点
システム別、目的別、勘定科目別、利用部門別など、多角的な視点からITコストを管理・分析する手法(NRIのベンチマークデータを用いることで、ITコストの妥当性を評価することも可能)
ITコスト課金
受益者負担の原則に基づいてITコストを分解し、利用量やユーザ数などに応じて、適切なITコストを各ユーザ部門に課金する手法
IT資産管理
本メソドロジでは、情報システムの資産評価の一つの手法として、情報システムのライフステージを評価する手法を提供します。具体的には、事業貢献度や技術老朽化度等の軸を用いて情報システムを評価し、資産の健全性を評価する手法を提供します。情報システムのライフステージを正確に把握することで、情報システムの再構築や廃棄の要否や、今後のIT投資方針を明確にすることが可能となります。
※本IT資産管理は、財務的な資産価値評価ではありません
利点・期待効果
- 現有の情報システム資産の健全性を可視化することができます。
- 事業貢献度が低い不良資産を特定し、情報システム資産の健全性を維持することができます。
- 効率性の低下した老朽資産を特定し、情報システムのモダナイゼーションの必要性を判断することが可能となります。
(モダナイゼーション:システム基盤・アプリケーションの最適化・近代化を行う手法)
ITライフステージ評価
情報システムのライフステージを、事業貢献度と技術老朽化度の2軸を用いて評価し、情報システムの再構築や廃棄の要否、今後のIT投資方針を決定する手法