NRIは2010年に「SAP HANA」を世界に先駆けて導入に成功し,さらに2015年にはクラウド空間(Amazon Web Service:AWS)上に実装した「SAP AFS」が世界最高のSAP処理性能を達成し、その技術力が一躍グローバルから注目されることとなった。
ERPが持つエンタープライズレベルのビジネス情報の集約が経営・事業のマネージメントの遂行に重要な要素であると考える一方、さまざまなクラウドサービス活用が業務オペレーションのデジタル化を推し進め、それらによって業務効率の向上や業務全体の円滑化が図られることも重要な要素であることに着目した。
これらERPとクラウドサービスのインテグレーションは、NRIの持つマルチクラウド技術と相まって、企業の求める全社レベルの改革の実現に大きく寄与している。
【特集】アフターコロナの働き方改革をデジタルが推進する[人事ソリューション]
コロナの緊急事態宣言をきっかけにテレワークが一気に普及したといわれる。しかしながら非対面での業務遂行は従業員の会社や業務に向けた意識(エンゲージメント)の形成に新たな課題を生みつつある。
NRIが本年5月に実施したCIO調査(2020/6/4『新型コロナウイルス影響に関するCIO調査』野村総合研究所https://www.nri.com/jp/news/info/cc/lst/2020/0604_1)によると、20,21年度に優先度を上げるIT投資テーマとして「働き方改革」が突出していることが見て取れる。ここからも新たなワークスタイル(ニューノーマル)が今後一層広がるとともに定着されていくと考えられる。(図1)
多くの企業がテレワークを継続する中、従業員からは通勤時間削減やプライベート時間の確保等のポジティブな反応が出ている。 しかしながらその一方で、上司や同僚との間の対面でのコミュニケーションが成り立たず、「顔色を伺う」という従業員の状況把握手段を失ったに等しい状態を生んでいるとの指摘もある。その結果、従業員エンゲージメントの密かなる低下が懸念され、最悪の場合に突然の業務への支障が発生する等の「目に見えないリスク」への対処が新たな課題を生みつつある。
従業員エンゲージメントの変化をいち早く検出する方法論のひとつとして「パルスサーベイ」が注目されている。
パルスサーベイとは、数分で回答可能な簡易な調査を、短期間に繰り返し実施する調査手法である。これに対し、従来の大規模な調査を年に1度など長期的なスパンで行う調査手法をセンサスと呼ぶ。パルスサーベイは、センサスと異なり、従業員の詳細な状態を把握することはできないが、従業員のエンゲージメント(会社に対する愛着心)の変化をいち早く検出することが可能である。
(出処:「第285回メディアフォーラム『ITナビゲーター2020年版』」野村総合研究所 https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/knowledge/report/cc/mediaforum/2019/forum285.pdf)
導入効果として、問題の早期解決、定点観測に基づいた施策抽出、部店間比較による状況把握等が期待できる。
弊社コンサルティング本部で実施している、パルスサーベイ コンサルティングサービスの例。(図2)
従業員エンゲージメント・マネージメントはデジタル活用によって、より円滑にかつより高度に実施することが可能となる。
パルスサーベイのデジタル活用イメージ。(図3)

NRIでは、人事・給与をはじめ、勤怠・タレントマネジメント・そして従業員エンゲージメントと、各々最適なクラウドサービスを統合することで人事業務全般をサポートするトータルソリューションとしてサービスを提供している。
複数のクラウドサービスを透過的にデータ連携することで、例えば従業員エンゲージメントにおけるパルスサーベイの分析・評価に対して、従業員の属性・人事評価・勤務時間などといったオペレーショナルデータと関連付けることにより、よりきめ細かい対策を検討することが可能となる。
NRIでは、クラウド空間上にERPを実装し、様々なクラウドサービスと情報統合を行うサービス(マルチクラウド)を2015年より提供してきている。
マルチクラウドを活用することで、人事・労務に関連した制度・法改正への対応が、グループ一斉にワンストップで可能となる。これによってシステムの改修費および運用保守費の削減が期待出来る。また、従来型システムにありがちな、システム改修漏れや改修タイミングのずれが解消される。
言うまでもなく、セキュリティ対策についても万全を期している。
ERP人事ソリューションのマルチクラウドのイメージ(図4)

※Prosci社認定資格を有した日本アタウェイ社との協業によりご提供いたします。
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NRIにおけるERP事業について
- 2010年12月「SAP HANA」の世界初の導入に成功
- 2015年3月「SAP AFS」を大手アパレルに向けにAWS上で実装し、世界最高性能を達成
- 2015年3月「SAP AWARD OF EXCELLENCE 2015(最優秀プロジェクト賞)を受賞
- 2016年4月「SAP S/4HANA Enterprise Management」が国内で初稼動

米SAPパロアルト研究所に常駐するNRI社員
SAP認定資格者数
NRIプロパー社員で約300名超のSAP認定資格者を有している。※のべ数、2018年8月現在
SAPアワード受賞実績
- SAPフォーカス・アワード(2011)
- ニュー・チャネル・グロース(2013)
- ザ・ベスト・HANA(2013)
- プロジェクト・オブ・ザ・イヤー最優秀PJ賞(2015) ※NEC様との共同受賞
- SAP S/4HANAドライブ・アワード(2016)
SAPグローバルでのアワード受賞実績
- 2016 SAP HANA Innovation Award “Honorable Mention”
主要導入実績
製薬メーカーを始めとする様々な製造業はもとより、サービス業全般(アパレル、商社、卸、流通小売、情報通信、不動産)にわたってS/4HANA、S&OP、SuccessFactorsその他の導入をご支援させていただきました。
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