企業のさらなる成長実現に向けた投資余力を創出するため、継続的なコスト削減は多くの経営者にとって重要課題として位置づけられています。
しかしながら、日本の上場企業における総費用の約10~15%を占めると言われる間接材は、部門費などに埋もれがちであり、コスト削減が十分でないことが多くあります。また、間接材の購買業務は各部門で実施していることがほとんどであり、全社としての間接材購買の見える化・統制は不十分です。
間接購買業務改革を実現するためには、業務とシステムがシナジーを発揮することが必要です。
NRIはグループ会社であるNRIデジタルの業務改革・Coupa導入を通じてユーザー目線とシステム目線のノウハウを蓄積し、ユーザーとシステム導入ベンダーの両方の観点からのコンサルティング、システム導入、運用サポートを推進いたします。
NRIはCoupaのオフィシャルパートナーとして、お客様の購買業務改革に寄り添い、過去導入実績に基づくノウハウを生かしたソリューションを提供することで、お客様の購買業務改革を実現します。
購買業務の変革支援
NRIでは、短期での間接材コスト削減(QuickWin)に加え、一時的なコスト削減キャンペーンに終わらせず、将来に渡って低コストが維持できるような間接材購買体制の仕組み整備、さらにはグローバル間接材システムのトップベンダーであるCoupaの導入・利用の定着まで一気通貫でご支援することが可能です。
短期での間接材コスト削減支援(QuickWin)では、外部ベンチマーク価格等からアイテム別の削減余地を分析し、NRI削減フレームワークに基づき価格低減策を策定・実行支援します。
また、間接材購買体制の仕組み整備では、以下の4つの視点から再構築をします。
- 組織と体制(購買窓口組織の設置(全社/拠点別/部門別)、バイヤー体制・育成)
- 権限とルール(各組織・役職・委員会の責任権限および規程類・業務マニュアルの整備)
- 業務プロセス(購買集約パターンを定義し、標準購買プロセスを設計)
- 購買システム(機能要件策定およびベンダー選定支援)
NRIが提供する購買ソリューション
NRIは、クラウド型サービス「Coupa」を用いた、購買ソリューションを提供しています。
Coupaを用いて購買業務の価格低減・業務変革を実現するには、現状の購買業務プロセスを可視化しToBe像を描く業務観点の整理と、ToBe業務を実現するために必要なシステム機能の検討・構築が必要となります。
間接材購買改革における2つのポイント
購買業務プロセスの変革イメージ
調達システムとiPaaS(Integration Platform as a Service )を用いたソーシングデータの一元管理
調達価格分析における典型的な悩みとして、規格品以外(型番が存在しないアイテムや、サービス・役務など)の調達品目は、複雑な仕様に基づいて価格が決定されているため、仕様を揃えて比較しないと、価格の高低や価格低減ポテンシャルが判断できないという課題があります。しかし、調達システムのみを活用して上記品目における購買価格低減を実現するには大きな障害があり、調達システム内に見積り回答ファイル蓄積はできても、ファイルからデータ項目を抽出して集約することはできないため、即時に価格分析できる状態でのデータ蓄積は不可能です。
これをブレークスルーする仕組みとして、iPaaS(Integration Platform as a Service)活用が有効と考えています。具体的には、上記の調達品目毎に標準仕様項目を整備した見積りフォーマット(Excel)を構築し、分析しやすいように見積回答ExcelファイルからiPaaSを利用してデータを抽出してデータレイクに蓄積します。これにより、品目毎に即座に価格分析可能なデータレイクを構築することが可能になります。
NRIでは、アジリティ高く複数プラットフォーム間の連携を実現可能なiPaaS製品であるBoomiを利用し、この仕組みを実現しています。
CoupaとiPaaS(Boomi)の連携事例
直接材購買でのCoupa利用
クラウド型サービス「Coupa」の活用は、間接材購買での利用から開始されることが多いですが、直接材購買領域での活用も進んでおります。
間接材購買と直接材購買をワンプラットフォーム化することにより、利用者と管理者のいずれも業務生産性向上に繋がるとともに、購買・調達におけるガバナンス強化を実現できます。
購買業務改革の想定効果
ご支援のイメージ(一例)
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札幌ソリューション開発一部・事業DX コンサルティング部
E-mail:bsm-inquiry@nri.co.jp