私たちのチームでは日本の様々な領域のイノベーター(革新者)を100人探し出し、彼らをネットワーク化する活動を進めてきました。そしてこの100人の革新者のイノベーション・スキルを反映した独自の起業家育成プログラムを開発し、全国の地方創生の現場で実践を重ねてきました。このたび、その5年間の実践経験を「イノベーターはあなたの中にいる -創造的起業家に変わる体験のデザイン」として書籍化致しました。本シリーズでは本プログラムの運用や実践を含めてその全体像と今後の展望をご紹介します。
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第1回:イノベーション・プログラムとは何か?
私たちが開発した「イノベーション・プログラム」をご理解いただくために、イノベーション・プログラムが誕生するに至った背景や問題意識、イノベーション・プログラムの基本構造、そしてイノベーション・プログラムから誕生した新会社事例などについてお話します。
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第2回:セッション展開の全体像
イノベーション・プログラムは各地域の潜在的起業家を50名ほど集め、創造的事業を生み出すべく、5か月間、8種類のセッションによって展開していきます。今回は、これら全てのセッション内容を解剖し、全体像をお伝えします。
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第3回:参加者のキャスティングと運営体制
イノベーション・プログラムではどのような参加者に集まっていただくべきでしょうか? 今回は有効性が高い参加者のキャラクター・ミクスや募集方法について議論します。また、運営資金や推進体制などの舞台裏の構築が大事なのは言うまでもありません。イノベーション・プログラムにおける運営資金の建付け手法や運営チームの人材像などについても議論したいと思います。
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第4回:イノベーション・プログラムの近未来
5か月間に及ぶ高密度の参加者関係により新事業を創出してきたイノベーション・プログラムは、新型コロナの環境下でいかにして再構築し進化すべきだろうか?新型コロナに対応した新フォーマットの開発について議論します。またこうしたデジタル・トランスフォーメーション以上に重要だと考えていることがあります。実はベンチャー・エコシステムだけでは地方経済は救えないという問題です。新たな地域経済主体として「ディーパー」に注目し、彼らのモチベーションを地方創生につなげていく戦略の重要性を提言します。