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特集 拡大するEVエコシステムと日本企業のビジネスチャンス

EVビジネスモデルの変遷と展望

2024年3月号

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CONTENTS

  1. EVシフトに伴うビジネスモデルの変化
  2. 中国市場で見られる「儲かるEVビジネス」およびその要諦
  3. 米国市場における顧客囲い込み志向のEVビジネス

要約

  1. EVシフトに伴い、自動車は「移動の端末」から、「エネルギーの端末」「データの端末」に変化し、新しいビジネスモデルが相次いで浮上している。伝統的な自動車ビジネスである自動車の販売、保険、アフターサービス、中古車取引などには変化が発生し、一方、バッテリーサービス、充電・V2GなどのEVに固有のビジネスモデルが生じるとともに、車両の運行データ、道路や基盤データ、消費者の行動や好みのデータ、さらにはウエアラブルデバイス、スマートホーム、医療、小売などの周辺データと相互に連携するビジネスモデルなども生まれている。
  2. 中国EV市場では、新興OEMをはじめ、販売チャネル、アフターサービス領域で新たなビジネスモデルが開始されている。また、公共充電スタンド、電池スワップ、BaaSなど、エネルギーの「貯蔵」と「補充」を仕掛けているサービス提供者は多数あり、ビジネスの萌芽期・成熟期にそれぞれの特徴が観察できる。なお、ファーウェイをはじめとする異業種の参入者は、IT業界の勝ちパターンをEVにも応用する形で、EVを「データの端末」として位置づけ、データを中心としたビジネスを成し遂げようとしている。
  3. 米国EV市場をリードするテスラは、従来型OEMとは前提条件が異なることもうまく利用し、顧客接点の入り口から出口までを自前主義でカバーすることで継続的な「顧客の囲い込み」を図っている。今後、EV市場はGM、フォード・モーター、トヨタ自動車、ホンダといった従来型OEMやサプライヤー、商社などの事業投資によりさらなる活発化が想定されるが、各社にとってEV関連市場にどのように関与していくか、どう収益を上げるかといった具体的なつくり込みが急務であると考える。本論考では、販売、保険、充電、データ利活用といったテスラの顧客囲い込みの取り組みを俯瞰することで、EV市場の継続的な顧客獲得の方法論の視点を提供する。

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執筆者情報

  • 郜 碧澄

    NRI上海主任コンサルタント

  • 張 翼

    NRI上海総経理

  • 藤本 赳生

    NRIアメリカ

    Research & Consulting Division

    Manager

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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