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特集 経営インテリジェンス

日本企業の意思決定の背後に潜む経営不全症候群(MDS)

2018年2月号

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CONTENTS

  1. VUCAと意思決定不全
  2. 4疾患領域の内部構造
  3. 突破口としての「経営インテリジェンス機能」の構築

要約

  1. VUCA時代には社内も社外も「見えない化」が進む。この状況を打破するには、有効な経営情報の収集・分析と的確な意思決定が必要不可欠だが、収集・分析を担う経営企画スタッフ、意思決定を担う経営陣、それらをつなぐ経営プロセスの全てに課題がある。野村総合研究所(NRI)は、これらを経営不全症候群(MDS)と称し、4つの疾患とのアナロジーを引いて問題提起する。
  2. 認知疾患とはそもそも、自社の内外環境変化を察知できていないという症状で、原因は経営企画部門が提供する経営情報の不完全さにある。
  3. 分析疾患は、分析業務を担う経営企画スタッフが本来業務以外の低付加価値業務に時間とエネルギーを奪われていることが主たる原因である。VUCA時代に要求される、より定量的かつ広範な経営情報を効果的に分析し、その結果を意思決定可能な形で提言する方法論自体が分からないという問題もそこに併せ潜む。
  4. さらに、判断疾患は、経営陣自身の理解が深い特定事業や領域を超えた、全社レベルのゼネラルマネジメントの能力が低いことと、加えて、経営陣一人一人のアカンタビリティが明確になっていないことに起因する。
  5. 行動疾患(=生活習慣病)の2大要因は、経営陣の日常的な業務時間配分の歪み、彼らが日常的に接している情報源の偏りにある。
  6. これらを打開する突破口は、「3C+PEST」という広範な経営情報を「当社へのインパクト」という示唆が抽出できる形に収集・分析を行い、さらには、将来的な内外の経営環境変化に能動的に対応するための比較可能な複数シナリオを提示し、経営陣の判断をスピーディーに支援するような「経営インテリジェンス機能」の構築にある。

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執筆者情報

  • 森沢 徹

    森沢 徹

    コーポレートイノベーションコンサルティング部

    プリンシパル

  • 根岸 正州

    根岸 正州

    産業ITコンサルティング部

    上級コンサルタント

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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