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特集 カーボンニュートラル宣言が自動車業界にもたらすインパクトと広がるサービス市場

カーボンニュートラル宣言とEVシフトが素材産業にもたらす変化

進む他業界との融合

2022年2月号

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CONTENTS

  1. EVシフトと素材メーカーのバリューチェーン変化
  2. 素材メーカーにとっての事業機会
  3. カーボンニュートラル・EV時代の素材メーカーのあるべき姿

要約

  1. カーボンニュートラル宣言に端を発した急激なEVシフトによって、自動車産業の再構築が進んでいる。その中で、素材メーカーは三つの大きな変化への対応を迫られている。顧客の変化と素材のグリーン化、そして、ビジネスモデルの変化である。それらに対応するには、自社素材や製品「だけ」にとらわれない柔軟な事業開発力が求められる。
  2. 第一の変化である顧客の変化に対応するために、既存顧客や非自動車業種も見据えたマーケティングと事業開発能力がカギとなる。EVシフトは業界構造の変化、市場外のルールメイクの競争であるため、ITやEMSといった新規参入企業の増加をもたらす。また、海外、新規顧客、市場外競争に対応できる能力が必要となる。
  3. 第二の変化である素材のグリーン化については、顧客のグリーン化、もしくはサステナビリティ向上のパートナーとなることが求められる。原料転換やプロセス開発はもちろん必要ではあるが、顧客は脱炭素を実証し、改善することを求めている。たとえばリサイクルにしても、再生材の提供だけではなくリサイクルの仕組みの提供が求められる。また脱炭素も、素材だけではなく計測手法や改善手法と組み合わせた提案が求められる。
  4. 第三の変化であるビジネスモデルの変化への対応には、EVの商品性と収益性を高める方策が必要だ。EVは現状では補助金前提の製品であり、商品性と収益性の向上に自動車産業はあらゆる手を打っている。素材や部品は常に顧客にとってのコストだが、たとえば自動車を保有する法人の売上や利益向上に効くサービスなどの「コト売り」に踏み出せるかどうかは、素材産業の分水嶺となる。これは、過去素材メーカーが進めてきた部品や部材への進出から、さらに一歩踏み込んだ変化となる。

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執筆者情報

  • 合田 索人

    グローバル製造業コンサルティング部

    上級コンサルタント

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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