CONTENTS
- DX時代におけるマーケティングの姿
- マーケティング領域の変革とCMOの役割の変化
- チェンジ・エージェントたるCMO
- マーケティングの現在地とCMOへの期待
要約
- 「売れる仕組みをつくること」という曖昧な定義であるマーケティングだが、デジタル技術の進展、消費者の価値観やニーズの変化によって、さらに概念が複雑に変化している。
- 昨今、顧客接点の獲得と活用が競争になっている。さまざまなチャネルやタイミングに分かれて存在する接点をデジタル化とともに一貫して管理し、最高の体験として提供することが求められている。その統合を実現するために、マーケティング部門長であるCMO(Chief Marketing Officer)の役割が重要になる。
- これまで、マーケティング部門長といえば、広告・販促のROI管理が主たる役割であったが、これからは営業からITまでを含めたすべての顧客接点を統合し、自社の世界観(ブランド)の確立と、顧客体験(サービス)の伝達という幅広い役割を担うことが求められる。それはもはや、既存の組織を横串で統合し変革するチェンジ・エージェントとしての役割といえる。
- 先行する米国ではデジタルマーケティングがうたわれた頃から「進化したCMO(Evolving CMO)」としての役割に関する議論が活発であった。一方で日本においてはマーケティングといえばBtoCの産業で広告を打つことだと捉えられ、CMOの役割の重要性やポジションそのものへの認識が薄い状況にある。
- 来たるDX時代には、BtoC産業はもとより分業から統合への要求が高まるBtoB産業やビジネスの転換が求められるレガシー産業こそ、マーケティングを起点にビジネスを統合し、グロース(成長)を牽引することが求められる。
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