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特集 DX時代のイノベーションと無形資産の新しい関係

大企業とスタートアップの人材流動を起点としたイノベーション

2022年12月号

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CONTENTS

  1. イノベーション創出を担うスタートアップ
  2. 大企業人材とスタートアップの接点創出
  3. 大企業とスタートアップの人材流動
  4. 人材を起点としたイノベーションエコシステムの創出に向けて

要約

  1. イノベーションは職務経験、学歴、研究分野において多様な背景を持つ人が集まる組織から生まれるといわれ、その本質は価値観の多様性にある。企業内では多彩なケイパビリティを持つ人材のエンゲージメントを高め、イノベーションを牽引する体制を強化する取り組みが行われる一方で、マクロな観点からすれば、企業、業種、業界を横断した人材交流やキャリアパスの多様化を通じて、人材市場の流動性を高めることがイノベーション創出に必要である。特に、イノベーションの担い手となるスタートアップを巻き込んだ人材流動は、現状では人材が流入しにくい状況にある。
  2. 大企業の人材施策として、スタートアップで就業経験を積む「スタートアップ出向」が注目されている。大企業側のイノベーション機会不足とスタートアップ側の経営人材不足の解消を目指した施策であり、双方での新事業創出を加速させるものである。その施策には、転職に限らず、兼業・副業・プロボノといった多様な選択肢が存在し、大企業人材がスタートアップへのキャリアを具体的に考えるための接点は広がってきている。
  3. 人材を起点にイノベーションエコシステムを加速させるためには、大企業人材にスタートアップキャリアへの関心を高めさせ、行動を促す具体施策を整えるとともに、人材流動を支援する仲介事業者の役割が重要になる。人材紹介会社、アクセラレーター、ベンチャーキャピタルといったエコシステムの担い手それぞれが、スタートアップの成長すなわちイノベーション創出の役割を担えるかが重要であり、人材を流動させた結果、ビジネスがグロースしたのかどうか、流動先に価値が生まれたのかどうかによって報酬が判断されるような、長い事業の目線で人材ビジネスを捉え直すことが求められる。

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執筆者情報

  • 小野寺 萌

    ICTメディアコンサルティング部

    シニアコンサルタント

  • 岸 浩稔

    ICTメディアコンサルティング部

    チーフコンサルタント

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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