CONTENTS
- 「製造業の価値提供プロセス」の創造的破壊へ
- 製造業における価値創造プロセスの脱構築
- 本特集の全体像
要約
- リーマンショック以降の約10数年間、製造業とその周辺ではDX、CASE、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーなど、さまざまなキーワードが飛び交った。これらが相互に連携し、製造業の価値創造プロセスの核心部分に創造的な破壊を促すことで、製造業のサービタイゼーションが進んでいる。
- 先進的なサービス業は、NPS®、ESG、従業員エンゲージメントなどのKPIを事業運営へ組み込み、その結果、LTVを向上させ競争力を高めている。
- 製造業の価値創造プロセスの創造的破壊とサービス業の先進事例を踏まえると、製造業はこれまでの「高効率な製造を前提に、スペック・コストで表現できる製品を売り切りで提供する」から、「顧客・環境・社会価値を付与したソリューションをサービス事業として提供し、顧客やステークホルダーとデータでもつながり、継続的な関係を構築する」方向に事業モデルを変化させることが重要である。併せて、NPS®、従業員エンゲージメント、自社のサプライチェーンを包括するエコシステムの価値、さらには社会価値を重視した事業運営へ切り替える事業モデルの脱構築を進めるべきである。
- 本特集では、まず製造業における新しい価値(循環)の事業および経営モデルを具体的な産業や事例を基に描出する。第一論考で自動車産業のCASEをCASE ver 2.0として再定義し、製造業の新しい顧客価値や環境価値を対比して論じる。第二論考では、CNやCEといった視点も盛り込み、環境価値基盤としてのサプライチェーンやものづくりの将来像を描く。第三論考では第一論考や第二論考での概念を実装するためのテクノロジーの活用の考え方を、第四論考では環境価値と顧客価値を両立させる経営モデルの試案を紹介する。
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