CONTENTS
- 日系企業向けアンケートから見る、成功企業と失敗企業の特徴
- 経営者の失敗談から見る、経営不全症候群(MDS)の今昔
- 経営インテリジェンスレベルの評価方法
要約
- 経営インテリジェンスに関するアンケート調査の結果、日本企業の経営インテリジェンスの成熟度には多くの点で課題があると明らかになった。PESTが自社に与える影響の分析は、2Cのそれに比べて実施状況が遅れている。また、グローバル化が進む企業でさえも経営陣の活動場所が国内・社内に偏る穴熊(アナグマ)現象が垣間見えた。
- アンケート回答企業の財務業績と経営インテリジェンスの関連性分析では、PESTに関する経営陣向けの情報提供を行っている(課題認識がある)企業ほど財務業績が良い傾向にあると明らかになった。このことから、経営インテリジェンスが財務業績の向上に役立つ取り組みであると示唆された。
- 経営者が語った経営の失敗談の分析の結果、昔と今とでは経営の失敗にまつわる4つの変化が起きていると明らかになった。また、経営不全症候群(MDS)(第一論考「日本企業の意思決定の背後に潜む経営不全症候群」)にまつわる言葉の言及が増えていた。これらの結果から、経営環境の見通しの悪化や経営のグローバル化により、経営者を支える組織的な経営インテリジェンスが必要とされていることがうかがえた。
- 野村総合研究所(NRI)は、経営インテリジェンスを自己診断できるフレームワークとして「経営不全症候群(MDS)に関する自己診断シート」を開発した。自社のレベルの強み・弱みを知り、克服すべき4つの疾患が何かを把握できる。
- 経営インテリジェンスの高度化には、最終的に各企業が目指すべき理想的な経営インテリジェンスレベルを思い描きつつ、企業組織の文化・風土として定着を見据えながら、段階的に高めていくことが重要である。
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