CONTENTS
- 医療機関を取り巻く事業環境
- 医療機関におけるDX事例
- 成功の要諦
要約
- わが国では、多くの医療施設とりわけ病院では、建屋の老朽化に伴う施設更新が今後10年間で3000棟近く発生するといわれている。同時に、労働集約産業でもある医療業界では、かねてより業務改革・働き方改革に向けた取り組みが活発化しつつあり、収益面での改善だけでなく、優秀な人材を獲得する際の競争材料の一つとなりつつある。
- 医療機関は高まる医療需要に応えるとともに、医療の質と患者サービスのどちらをも落とすことなく地域住民から選ばれる存在となることが求められつつある。これらのDXソリューションの目的を整理すると、①医療サービスの品質向上、②医療従事者の業務効率の向上、③患者の利便性の向上、の3つに大別することができる。
- 医療機関におけるDXは、医療の提供シーン別、職種別にサービスを分類することができる。業務効率化を支援するシステムやICTをはじめとするソリューションが多くサービスインしており、先進的な医療機関では、患者の受診体験の革新や医療従事者の働き方改革などを実現するためのスマートホスピタル化が進んでいる。今後、スマートホスピタルという言葉は先進事例を指す言葉ではなく、経営戦略の一つのオプションとして捉えられるようになると考えられる。
- 医療機関のDXにおいては、現場への導入にとどまらず、定着化までを見据えた工夫を講じられるかが成功の鍵を握る。そのためにはIT部門の強化や外部企業の有効活用が必要不可欠である。病院淘汰時代を生き抜くためには、IT部門の戦略的強化という観点も併せて必要になってくる。
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