CONTENTS

  1. 医療保険制度を取り巻く現状と課題
  2. 健康保険組合の役割・存在意義
  3. 効率的・効果的な保健事業実施に向けた流れ
  4. 持続可能な医療保険制度実現に向けて

要約

  1. 少子高齢化により現役世代への医療負担が重くのしかかる中、持続的な医療保険制度の構築は喫緊の課題となっている。とりわけ、約2800万人が加入する健康保険組合は、支出の約半分を高齢者の医療費として納付しており、日本の医療保険制度において重要な役割を担っている。
  2. しかしながら、健康保険組合の財政状況は厳しく、約1400の健康保険組合のうち約4割が赤字であり、保険料率が協会けんぽと同水準の10%を超過する組合数は300にも上るなど、解散危機に瀕している組合も少なくない。
  3. このような状況を打破するには、健康保険組合が短期的な財政改善策はもとより、効率的・効果的な保健事業を通じて医療費適正化を図り、自立的・安定的な財政運営を実施することが重要である。
  4. 国が推進している健康づくり運動の流れや先進的な保健事業の事例を踏まえると、データやICTなどを活用しながら、より個人に合った実効性のある取り組みを推進する機運が高まっている。
  5. 効率的・効果的な保健事業を実施するためには、そうした流れを汲みながら健康保険組合が事業主と連携し、自組合の特性や健康課題に応じた施策を、効果検証サイクルを実践しながら展開することが重要である。

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執筆者情報

  • 芦川 仁美

    ヘルスケア・サービスコンサルティング部ヘルスサイエンスグループ

    シニアアソシエイト

  • 横内 瑛

    ヘルスケア・サービスコンサルティング部

    プリンシパル

  • 藤原 浩平

    ヘルスケア・サービスコンサルティング部ヘルスケアグループ

    シニアアソシエイト

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