CONTENTS

Ⅰ 資本の変化:有形資本から無形資本へ
Ⅱ AI時代における競争力:人とAIが協働するプロセスがカギに
Ⅲ AI時代にカギとなる無形資本:実践的構想力と親密さを伴う信頼
Ⅳ AI時代における「実践的構想力」と「親密さを伴う信頼」を活かす経営のあり方
Ⅴ 最後に

要約

  1. AIの進展は企業経営のあり方を変えつつある。工業化社会では機械による生産ラインなどの有形資本が経済の拡大を支え、情報化社会ではデータやスキルといった無形資本がプラットフォーム経済を発展させた。本稿では、来たるAIと共存する創造化社会において、企業の競争力の源泉となる資本と社会経済モデルを考察する。
  2. 企業の成長には、個人が持つ知識やスキルである人的資本、組織が持つ情報やノウハウといった知的資本、人間関係の豊かさを示す社会関係資本の3つの無形資本が重要である。これらは生産性向上や経済成長に寄与し、AIの発展に伴い、これら無形資本の概念も変化し、企業の成長ドライバーとしての重要性がますます高まっていく。
  3. これからはAIによる効率化モデルから価値創造モデルへの転換が求められる。人とAIが協働し、AIが人の能力を拡張することで新たな付加価値やイノベーションが生まれる。ここで重要なのは、AIが中間プロセスを代替し効率化するだけでなく、人がそのプロセス自体を楽しみながらAIと協働することである。
  4. こうした生産と創造の活動を進めるには、個人と組織のケイパビリティとして、感性と悟性を結びつけることで構想を生み出し実践する「実践的構想力」と、「親密さを伴う信頼」を生み出す場が重要になる。正しさや厳密さは効率化を担保したが、不確実な時代かつAIとの共存においては、最適解を探索する曖昧さや関係性の親密さが競争力の源泉となる。これらを企業の資本と捉え、経営に活かすことが求められる。

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執筆者情報

  • 柳沢 樹里のポートレート
    名前
    柳沢 樹里
    所属・職名
    経営コンサルティング部
    グループマネージャー
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    名前
    岸 浩稔
    所属・職名
    ICT・コンテンツ産業コンサルティング部
    シニアプリンシパル
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    名前
    西岡 裕紀
    所属・職名
    経営コンサルティング部
    シニアコンサルタント

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