金融ITフォーカス 2018年1月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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企業がデジタル技術を活用して事業を変革する「デジタルトランスフォーメ―ション(DX)」の動きが世界的に進展している。世界の企業はDXにどのように取り組んでいるのか。DXを成功させるカギは何か。企業のデジタル化の研究者で、数多くのグローバル企業にコンサルティングを行うMITのピーター・ウェイル氏に語っていただいた。
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金融市場
日本の個人金融資産構成は長年にわたって預貯金に偏っており、欧米諸国に比べて非効率な運用が常態化している。これまで政府・金融庁が資金シフトを促す様々な施策を講じてきたが、今後は、そうした方向を更に進めて「一億総株主」の社会を実現しなければならない。
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金融市場
生産年齢人口の変化と不動産価格の調整には関連性があるという見方がある。その立場からすると、不動産市場に不均衡が蓄積しているマレーシアや生産年齢人口のピークが過ぎた東アジアの動向に注意しておく必要がある。
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リスク管理
FinTechの進展によって、金融機関の提携先・関係会社が増え、「リスクの外部割合が高まる」傾向にある。その際、いざ提携先で障害が発生すると、事業継続が困難になることにより、金融機関側まで直接的な影響や風評被害を受けることになる。こういった広義の外部委託先管理の巧拙が、ビジネスの成否に潜在的な影響を及ぼすと考える。
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リテールビジネス
米国ロボ・アドバイザー利用者の実態調査によると、主に、投資経験のある30~40代が中長期での積立投資にロボ・アドバイザーを利用している。日本での利用促進や運用資産拡大のためには、投資経験者の年齢分布等をもとに、顧客像やサービス内容を補完していく必要があるのではないか。
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中国金融市場
中国政府は、シャドーバンキングや地方政府の隠れ債務という従来から指摘されてきた金融リスクの防止に向けた動きを強化しており、中国経済のリスクを判断する上で評価できる。
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海外トピックス
米国の三大信用情報機関(CRA)の一つ、エクイファックスは昨年9月、同社が保有する個人情報が大量に流出したことを公表した。
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英金融行為監督機構(FCA)は2017年10月、参加企業に革新的な商品やサービスを実際の市場でテストできる環境を提供する「レギュラトリー・サンドボックス」の一年目の運営状況を総括する報告書を公表した。サンドボックスは、FCAが進める金融サービスの革新を促進する「プロジェクト・イノベート」のイニシアチブの一つ。テスト期間は準備も含めて6ヶ月間。参加企業は1年に2回募集され、第1期は2016年6-7月に募集された。報告書ではサンドボックスの一年目、第1、2期の経験に基づく所見が述べられた。以下では、報告書の興味深いポイントを3つ挙げたい。
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数理の窓
夜空にきらめく星々はいつの時代も人を惹きつけてやまないが、その正体が遥か彼方で燃え盛る灼熱の星の、遥か昔に放たれた光だと分かったのは近代に入ってからである。人類は古来より星空を見上げ、宇宙にまつわる様々な謎を解明してきた。その長い歴史の中、人々が信じる宇宙の姿も時代とともに移り変わっていったが、中でもとりわけ有名な誤りとして知られるのが、ご存知「天動説」である。
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- 販売はしておりません。当サイトよりご覧ください。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp