金融ITフォーカス 2020年6月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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欧米中央銀行の積極対応等を受け、金融市場はひと頃に比べて安定を取り戻した。しかし、金融市場の危機が去ったと考えるのは未だ早過ぎる。リーマンショック時と異なり、リスクは銀行ではなくノンバンク(非銀行金融機関)に移っている。金融危機回避に向けた中央銀行の挑戦は、まだ始まったばかりだ。
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リテールビジネス
現在、ポイント祭りと言えるほどにポイントが大量に発行されている。これは結果的に、通常付与されるポイント効果の希薄化につながりかねない。祭りの終焉も見据えた、加盟店の費用対効果向上に資する会員プラットフォームとしての貢献が、共通ポイント事業者に求められる。
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リテールビジネス
近年、スマートフォンに紐づく決済、ネットバンキングなど非対面の金融サービス利用が拡大している。また、20代~40代の若年層の投資行動もスマホが契機となって変化していることが伺われる。このような投資行動の大きな変化に対応した、スマホユーザーを長期的に顧客としてつなぎとめていくビジネスモデルへの転換が求められている。
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デジタルイノベーション
証券トークン(ST)普及のためには適切な流動性向上の仕組みが欠かせない。先行する米国ではATS認可プラットフォームが現れている。日本では、OTC取引方式や、PTS制度の活用も選択肢として、ST発行プラットフォームと接続するセカンダリー市場の健全な発展が期待される。
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中国金融市場
2020年後半の中国経済において、景気刺激策は重要な役割を果たすことになろう。財政政策を見ると、地方政府債の発行が加速し、特別国債の発行も予定されている。リーマンショックの際は景気刺激が行過ぎて後遺症に苦しんだこともあり、今回の対応が注目される。
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数理の窓
「マシュマロ・チャレンジ」をご存じだろうか。学校や研修など、世界中の教育現場で取り入れられている演習である。内容は至って単純。4~6人のチームに、①スパゲッティ乾麺20本、②マスキングテープ90cm、③ひも90cm、④大きめのマシュマロ1つ、⑤はさみ1つを与え、これらを使って18分間(作戦タイムを含む)で最も高い自立する構造物を作るのを競ってもらう。マシュマロは丸ごと一番上に置かれなければならない。
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- A4版・16ページ(通常)
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- 販売はしておりません。当サイトよりご覧ください。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp