金融ITフォーカス 2021年7月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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2021年5月に投信協会が公表した「つみけん」報告書は、20年後の「資産形成のありたい姿」を宣言し、具体的な目標数値を示している。このような思考方法は金融業界においては画期的であり、この先の金融ビジネスや制度が検討されていく際にも参考にすべき点が多い。
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気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク(Network for Greening the Financial System:NGFS)報告書は、企業や金融機関が情報開示を推進し、リスク管理能力を高めることが、サステナブル・ファイナンス市場のダイナミクスを高め、その成長を促すと指摘した。
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アセットマネジメント
ここ数年伸び悩んでいた公募投信残高が大きく増加に転じた。ニーズやチャネルに大きな変化が生じており、今後もこの増勢は継続すると考えられる。運用会社は、成長のために変化を正確に捉え、対応方針を検討する必要があろう。
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保険ビジネス
自動車の所有から利用への移行と自動運転車の普及が不可逆的に進み、自動車に関するリスクは個人から事業者へ移転することが想定される。個人と事業者では回避すべきリスクが異なり、自動車保険は姿を変えるだろう。収入保険料の6割を自動車保険に依存している損保業界は、今後想定される変化への対応が急務である。
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中国金融市場
二酸化炭素排出量について2030年までのピークアウトと60年までのカーボンニュートラルの実現を目指す中国で、全国レベルの温室効果ガス排出権取引市場での取引開始が視野に入り、また、グリーンファイナンスにおける標準の改善等の動きが見られる。
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数理の窓
ロシア帝国第14代皇ツァーリ帝ニコライⅡの第四皇女アナスタシアは、美しい青い瞳のお転婆な少女であったという。栄華を極めたロマノフ家の一員として何不自由のない生活が約束されていたはずであったが、ロシア革命の大きなうねりに呑み込まれ、彼女が17歳になったばかりの1918年7月、ボリシェヴィキの手により両親と共に処刑されてしまう。しかし、その遺体は発見されず、ボリシェヴィキも皇帝の家族まで処刑した事実を隠蔽したため、いつしか人々の間ではアナスタシアは死地から逃げおおせたのではないかという噂がまことしやかに囁かれるようになった。大公女アナスタシアは生きている─「アナスタシア伝説」の誕生である。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp