金融ITフォーカス 2021年11月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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金融市場
世界的なインフレ率の上昇は、生産の遅延や物流の混乱といった経済の供給側が主因となって起きている。この供給制約はデルタ株によるコロナ禍の長期化で「一時的」では済まなくなる可能性があり、各国の中央銀行は早期の金融政策正常化で対応せざるを得なくなっている。
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金融市場
2019年に発表されたLibra構想は一部の熱狂と、それをはるかに凌駕する世界各国の規制当局からの反発を生み出した。結果的にLibra構想はより穏健なDiem構想に後退し、なんとか実現に向けて一歩一歩進んでいる。しかし、この2年間でDiemを取り巻く環境はより厳しくなっている。Diemには前途多難な将来が待ち受けているだろう。
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ファイナンスド・エミッション計測そのものはゴールではなくスタートラインであり、計測結果をどう使うかが重要だ。金融機関自身のみならず、投融資先企業の排出量削減をどう実現するか。地域金融機関が中心となって地場の企業へ働きかけていくことが期待される。
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デジタルイノベーション
「データを暗号化したまま計算する」暗号技術により、従来では不可能であった、プライバシーを守ったままの委託計算やニーズマッチングが可能となった。この秘密計算技術が金融機関内の個人情報を含む膨大なデータの利活用の一助になると考えられる。
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中国金融市場
資産管理(アセットマネジメント)業界の正常化を目指す指導意見(2018年発表)の実施が今年末に迫る中、各銀行・銀行資産管理(理財)子会社ともルール遵守に向けて動いている。今後は、銀行・資産管理子会社の資産管理商品の多様化が進むことが期待される。
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保険の2030年アジェンダ
近年、保険会社の従業員による内部不正に起因した不祥事が増加している。不正を引き起こすコンダクトリスクは、企業活動を支える従業員の日々の行動に潜むことから顕在化する前段階で予兆として捉え、その芽を摘むことが極めて重要である。
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アメーバー生物の粘菌は多核単細胞生物で、体の一部を切り取っても、細胞核により新たな個体として生きられる。粘菌には中枢神経系はないため、情報を中央集権的に処理せずに、自律分散的に情報を収集、連絡、処理を行っている。
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- A4版・16ページ(通常)
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- 販売はしておりません。当サイトよりご覧ください。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp