金融ITフォーカス 2022年9月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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金融市場
TerraUSDの5月の暴落は価値安定をアービトラージ取引に依存するタイプのステーブルコイン(SC)の限界を改めて示した。各国のSC規制への動きはアプローチや金利環境等により、様々である。SC普及スピードにも違いがみられるなか、規制の外にあるセルフカストディ・ウォレットによるSC保有への対応が焦点となろう。
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サステナブルファイナンス
保険の引受ポートフォリオにかかる炭素排出量計測に向けた議論が本格化している。計測には多くの課題があるが、炭素排出量削減を促す契約条件の設定や新商品開発により、保険会社が脱炭素社会への移行を促す主導的な役割を果たすことを期待したい。
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サステナブルファイナンス
欧州排出量取引制度(EU-ETS)は、世界最大規模の排出量プライマリー市場となっているが、企業の排出枠に関するリスク管理需要から、セカンダリ市場であるデリバティブ市場も急拡大している。金融機関は顧客取引の対応のために、トレーディングデスクの見直しを進めつつある。
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アセットマネジメント
GPIFの運用においてインデックス運用の多様化とアクティブ運用の集約が進んでいる。「ユニバーサル・オーナー」として資本市場の拡大・発展にも責任の一端を負うGPIFは、運用会社のアクティブ能力をより活用すべきだ。
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中国金融市場
中国の景気が鈍化する中で、中国人民銀行は穏健な金融緩和策を続けている。預金準備率や金利の引下げに加えて、金融緩和の対象分野にターゲットを絞った金融緩和措置も多用されており、景気回復に向け緩和環境づくりを急いでいる。
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保険の2030年アジェンダ
「行動変容型保険」の普及を考えるにあたり、普段から日常生活データを記録する消費者層(独自ログ記録層)に着目した。行動変容型保険の普及を進めるには、有力な外部サービス企業との協業において、独自ログ記録層を増やすサービス開発に保険会社ならではの知恵を絞ることが重要である。
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数理の窓
アインシュタインは16歳の時、空間を移動する光を追いかけたらどうなるかと想像してみた。それが「時間の流れは観察者によって同じではない」という洞察になり、特殊相対性理論の下地となったという。また、28歳の時には、静止しているエレベータの中にいる人にとって、無重力状態の中で上向きに加速しているのか、単に地球の重力に引かれているのか区別できないということから重力と加速度は等しいという「等価原理」を見いだし、8年後に一般相対性理論を打ち立てた。
発行形式
- 発行時期
- 毎月5日発行(原則)
- 誌型
- A4版・16ページ(通常)
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- 販売はしておりません。当サイトよりご覧ください。
お問い合わせ先
『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp