金融ITフォーカス 2023年7月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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近年の情報洪水、SNSの普及などにより、生活者をとりまく情報環境は激変した。過去のマーケティング手法に見切りをつけ、「ファンベース」のコンセプトを提唱するのがファンベースカンパニー創業者の佐藤尚之氏だ。それは「顧客本位」とも「ファンを作りに行く」のとも違う。佐藤氏にその基本的な考え方と金融業界での応用について語っていただいた。
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金融市場
企業債務が米国経済・金融の弱点となっている。金融引き締めと銀行の貸出抑制が過剰債務を抱える企業の経営を悪化させ、銀行の不良債権問題を引き起こす可能性がある。3月に始まった銀行不安は、銀行、金融商品、ファンドの3者が絡み合う、新たなタイプの金融不安へと発展する可能性もあるだろう。
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市場インフラ
TOB・大量保有報告制度の見直しが、金融審議会に諮問された。その背景にはアクティビスト株主の活動が盛んになるといった環境変化があるが、企業買収ルールは、攻守のバランスに配慮した中立的な内容であることが求められる。
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バンキング
事業成長担保制度導入にあたり、金融機関には借り手の事業の将来性を評価し、借り手と密接な関係を構築する体制整備を行うことが期待されている。担保資産ではなく、事業キャッシュフローに着目する米銀の融資慣行は、本邦金融機関が新たな担保制度を活用する上で参考になると考える。
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デジタルイノベーション
金融機関においてもChatGPTを始めとする大規模言語モデルの実証実験・活用検討が進み始めている。大規模言語モデルの適用可能性は非常に広く、既存の業務プロセスを大きく変革するポテンシャルを持つ。AIと人間の役割の明確化が今後より重要な課題となっていくだろう。
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中国金融市場
中国の私募投資基金業界で淘汰が進んでいる。主にPE、VC、証券投資のファンドから成る私募投資基金は玉石混交で、これまでも不正が絶えなかった。そうした中で、今年5月から、参入ハードルを引き上げることで業界の正常化を目指している。
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数理の窓
1992年に出版されたピーター・ローレンス氏の『The Making of a Fly』はショウジョウバエの胚発生に関する発生生物学の世界では有名な教科書的書籍だが、2011年にAmazonで2,370万ドルという途方もない値付けがなされたことから発生生物学に縁の無い人々からの関心も大いに惹くこととなった。
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- 毎月5日発行(原則)
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- A4版・16ページ(通常)
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- 販売はしておりません。当サイトよりご覧ください。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp