米国金融危機以降、過去10年間の債券ファンドへの投資動向を振り返ると、再投資分を含め2.2兆ドルの資金が流入している。この期間の中で、とくに大きな資金が流入したのは金利の低下やクレジットスプレッドの縮小が続いた2009-12年であった。その後テーパー・タントラムで金利が上昇した2013年から低金利が続いた15年までは売り越しとなっている。米国投資信託協会(ICI)は債券ミューチュアルファンドへの投資家の資金フローがトータルリターンとの連動性が高いことを長年指摘している(株式ファンドも同様の動きがみられる)が、2009~15年の動向もこの指摘に沿ったものと言える。

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執筆者情報

  • 荒木 充衛

    金融イノベーション研究部

    契約研究員

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