弱いロボットについて聞いたことはあるだろうか。豊橋技術科学大学の岡田研究室ではちょっと面白い視点でロボット開発を行っている。当該研究室で開発しているロボットは「弱いロボット」という言葉が表すように、能力的に不完全なロボットばかりだ。Youtubeで公開されている動画を覗いてみるとそのほのぼのとした動作に思わず顔が緩んでしまう。一つの例として、ごみ箱型ロボットがある。形状はまさにゴミ箱の形そのものなのだが、小さな足がついていて移動できる。よちよちと人に近づきながら「モコ・・・、モコ・・・」と声を発するけれど床に落ちているゴミを自ら拾う機能は備わっていない。しかし、人がこのロボットの動作を見るとなんとなくゴミを拾って入れて欲しそうだなと感じて、ゴミを入れるとロボットは小さくペコリとお辞儀する。気を良くしたその人はまた次のゴミを拾って入れる。。。

PDFファイルでは全文お読みいただけます。

全文ダウンロード(1.21MB)

執筆者情報

  • 小粥 泰樹

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

お問い合わせ先

『金融ITフォーカス』編集事務局focus@nri.co.jp
お問い合わせ