ここ数年で健康における“ゼロの移動”が加速している。ゼロの移動とは、疾患の治療・改善などマイナスの状態をゼロにする領域を「異常」、健康状態をさらに向上・促進するゼロをプラスの状態にする領域を「健常」と定義すると、「健康」と「異常」の境目が移動しつつあるということである。例えば、ニキビ(疾患名:ざ瘡〔ざそう〕)は、かつては「青春のシンボル」と表現され、疾患であるという認識は薄かったが、現在では、若年層および親を中心に、通院をして治療するものであるという概念が広がりつつある。
PDFファイルでは全文お読みいただけます。
執筆者情報
※組織名、職名は現在と異なる場合があります。
お問い合わせ先
-
株式会社野村総合研究所
コンサルティング事業本部