株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)は、年金積立金管理運用独立行政法人(以下「GPIF」)が2024年3月22日に発表した「優れたTCFD 1 開示」 2 企業の1社に選定されました。
GPIFは、国内株式の運用を委託している運用機関13社に対して、「優れたTCFD開示」を行う企業の選定を依頼しました。その結果、NRIを含む29社が選定されました。
NRIグループは、2018年7月にTCFD最終提言に対する支持を表明し、TCFDフレームワークに基づいた適切な情報開示を進めています 3 。具体的には統合レポート 4 などにおいて、気候関連の情報を「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の各項目に沿って開示しています。また、気候変動によるリスクや財務的影響についての「シナリオ分析」 5 では、個別の事業を対象とした分析を行っています。今回のGPIFによる発表は、NRIのTCFD開示が、投資家から見て理解しやすく有益であると評価されたものと考えています。
今後もNRIグループは、コーポレート・ステートメント「Dream up the future. 未来創発」のもと、さまざまなステークホルダーと共に、気候変動の問題をはじめとした社会課題の解決を通じて、持続可能な未来社会づくりに貢献していきます。
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TCFD:世界主要25カ国の財務省、金融規制当局、中央銀行総裁が参加メンバーとなっている金融安定理事会(FSB:Financial Stability Board)が設置した「気候関連財務情報開示タスクフォース」( Task Force on Climate-related Financial Disclosures)。企業に投資家が適切な投資判断を行うための気候関連の財務情報を主要な年次報告書等で開示することを提言しており、その内容として、気候変動が企業に及ぼすリスクに関するガバナンス、戦略、リスク管理など4項目について開示を求めている。
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GPIF「優れたTCFD開示」については次のURLをご参照ください。
https://www.gpif.go.jp/esg-stw/202403_excellent_TCFD_disclosure_j.pdf -
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NRIにおけるTCFD最終提言に対する取り組みについては、次のURLをご参照ください。
https://www.nri.com/jp/sustainability/environment/tcfd -
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NRIの統合レポートは次のURLからご覧ください。 https://ir.nri.com/jp/ir/library/report.html
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シナリオ分析:地球温暖化や気候変動などによる事業環境の変化を予想し、自社の事業や経営に及ぼしうる影響を検討するための手法。