株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)の共同利用型ポストトレードソリューション「I-STAR/GX」1(以下「本サービス」)が、6月2日に発表されたFTFニュース・テクノロジー・イノベーション・アワード20252において、「ベストカッティングエッジソリューション(Best Cutting-Edge Solution)賞」を受賞しました。本サービスは、外貨・外国証券取引に係るバックオフィス業務を支援するソリューションであり、利用する金融機関はSwift3ネットワーク接続インターフェースを介さずに、Swiftと直接接続することが可能となっています。
今回の受賞は、この仕組みを世界で初めて実現したこと4が高く評価されたものです。

本サービスは、Swiftのソリューションプロバイダー向けパートナーシッププログラム「Swift Business Connect」5を活用し、Swiftとの直接接続をAPI6経由で実現しています。これにより、本サービスを利用する金融機関は自社の業務システムから相手先金融機関とのSwift経由での決済データ送受信をワンストップで行えるため、業務負荷やインフラコストを大幅に軽減できます。
また、SwiftのCustomer Security Controls Framework(CSCF)7への対応支援として、NRIグループのグローバルなサイバーセキュリティ専門企業であるNRIセキュアテクノロジーズ8がSwift CSPアセスメントプロバイダーとして、準拠性評価、ギャップ分析、未準拠項目への改善策およびロードマップの策定などのオプションサービスを提供しているため、金融機関に求められる高水準のセキュリティ・コンプライアンスにも対応可能となっています。

NRIは、今後も金融機関が直面する課題に対応し、効率性のみならず企業の価値を高めるコンサルティングやソリューションを提供していきます。

  1. 1ソリューション紹介:https://www.nri.com/jp/service/solution/i_star_gx.html
  2. 2FTFニュース・テクノロジー・イノベーション・アワードの受賞企業の選定や表彰は、金融関連の専門メディアであるFinancial Technologies Forum(FTF)が主催しており、金融テクノロジー会社、サービスプロバイダーおよび監査機関を対象に、この1年間の功績をたたえることを目的としています。今年で15周年を迎えるこの賞は、金融業界内では広く認知され、受賞内容にも信頼が置かれています。:https://www.ftfnews.com/awards/ftf-news-technology-innovation-awards-2025/
  3. 3Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの略称で、国際銀行間通信協会とも呼ばれます。ベルギーを本拠地とし、200を超える国と地域における11,000以上の銀行、証券会社、市場インフラ、事業法人等をつなぐ通信プラットフォーム、および各種製品・サービスを提供しています。
  4. 4「野村総合研究所、『I-STAR/GX』にSwift接続機能を追加」(ニュースリリース:2024年3月11日)https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/20240311_1.html
  5. 5アプリケーションプロバイダーが提供する業務アプリケーションを、クラウド型のSwiftインターフェースであるSwift Alliance Cloudに直接接続できるアプリケーションプロバイダー向け接続モデル。
  6. 6外部プログラムから利用できるインターフェース
  7. 7Swiftを利用するすべての金融機関に適用される必須および推奨のセキュリティ管理フレームワーク。利用企業は年に一度Swift CSCFへの準拠性検証を行う必要があります。
  8. 8https://www.nri-secure.co.jp/