本協定締結の背景

鶴岡高専は、鶴岡・庄内地域の発展に必要な人材を育てる機関として期待されており、人材の育成や地域産業との連携活動を通じて、地方創生に貢献することが求められています。

NRIは2019年10月に、デジタル時代における新たな地方創生に向けた取り組みを発表しました²。地域の産業部門における高い生産性が期待できる「ローカルハブ³」に位置付けられる自治体が中心となって、「デジタルガバメント（電子政府）」を実現していくことが重要であるという考えのもと、2019年12月12日に「ローカルハブ」としてのポテンシャルを有する鶴岡市との間で、連携活動に係る基本合意書を締結⁴しました。

このような背景を踏まえて、この度、鶴岡高専とNRIは、連携・協力してデジタル時代における新たな地方創生の取り組みを加速させ、有為な人材を数多く輩出していくことを目指して、本協定を締結しました。

連携および支援の内容

1．デジタルを中心とした人材育成

鶴岡高専の学生向け各種教育研究プログラムの支援（DX講座等の講師派遣、ビジネスコンテストの支援等）や、同校の学生に向けたNRIのコンサルティング・ソリューション業務の紹介などを通じて、高専の学生の職業意識に加え、デジタルとビジネスの両方を理解して活動できる能力を高めます。

2．地域の産学官連携

鶴岡高専がいっそう、地方創生に貢献できる人材を輩出できるよう、各種活動の支援を行います。鶴岡市との連携で抽出された、防災や鳥獣対策といった優先度の高い地域課題を、鶴岡高専と連携して解決する取り組みや、鶴岡高専が主催する各種セミナー（対企業、対行政）の支援等を通じて、鶴岡・庄内地域の地方創生に向けた産官学の連携を推進します。

3．地域貢献に資する高専改革への取り組み

鶴岡高専が地方創生に果たす役割をより高めていくために必要な、各種の改革への取り組みを支援します。AI（人工知能）、IoT（モノのインターネット）等を通じた地域活性化の先進事例を紹介するなど、「鶴岡・庄内地域のデジタル化による地方創生」に寄与し、鶴岡モデルを創りだしていきます。

NRIは、地域開発・産業開発に関するノウハウや実績、およびデジタル技術とその活用に関する豊富な実績をもとに、広く地域の発展や社会課題の解決に寄与していきます。

• ¹  

  詳細は次のURLをご参照ください。
  https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2019/cc/1219_1

• ²  

  詳細は次のURLをご参照ください。
  https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2019/cc/1002_1

• ³  

  ローカルハブ：地方（ローカル）にありながら、世界中とつながる機能（ハブ）を有する都市を表す造語で、具体的には、地域の生産性を向上させる可能性のある、自立的な産業・経済の構築が可能な都市を指します。

• ⁴  

  詳細は次のURLをご参照ください。
  https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2019/cc/1212_1