「行員の営業活動のDXを推進することで、お客様の経営支援や顧客満足度の向上、持続的な地域の発展を目指したい。」

このような山口フィナンシャルグループ様（山口銀行様、もみじ銀行様、北九州銀行様）の想いに対し、NRIはAIを活用した営業レコメンドシステムの実証実験を山口フィナンシャルグループ様と共同で実施しました。

• 実証実験の背景
• 実証実験の概要・ポイント
• 今後の展望

実証実験の背景

近年の金融機関における営業活動は、顧客ニーズや金融商品の多様化に伴い、営業担当者のより高度な知識習得や迅速で正確な対応が求められています。また、営業担当者の業務の効率化や高度化は喫緊の経営課題の一つとなっています。
山口フィナンシャルグループ様ではこれまでの営業活動の中で、交渉履歴やソリューション提案等の営業活動データが蓄積されているものの営業担当者個人の利用に留まっており、AIの技術を活用することで全営業担当者におけるソリューション提案の高度化を図りたい想いをお持ちでした。

NRIでは20年以上に渡って蓄積した、テキストデータの利活用とAI/自然言語処理技術を有しており、キーワード検索では該当しない類似の提案内容や交渉事例のレコメンドが可能となり、検索精度が向上することが見込まれます。
山口フィナンシャルグループ様では、顧客の持つ課題に対して全行員が最適な解決策の提案をすることで、サービスの品質と顧客満足度の向上につなげる。自社に蓄積する顧客との交渉履歴データをAIを使って効果的に活用したいという想いでNRIへ相談頂きました。

実証実験の概要・ポイント

全社員の交渉履歴を対象に、過去の営業活動において同様な交渉履歴を記録した際のデータから、AIが解決策や過去事例をレコメ ンドすることで、営業担当者によるお客さまへのご提案の幅が広がるのか等を検証するために実証実験を行いました。

今後の展望

今回の山口フィナンシャルグループ様の様に、個人に溜まるテキスト情報のノウハウを社内で活用し、営業の場面で効率的に活用して結果に繋げることの必要性は金融業界に限らない課題です。

NRIでは20年以上に渡って培ったテキストデータ分析の技術とノウハウに加え、お客様のビジネス・業務の課題整理から一緒にお手伝いさせて頂くことで、真の継続的なデータ活用をご提案致します。

また、豊富なシステム設計・開発・システム運用経験も活かし、お客様の業務・システム環境に最適なご提案を致します。