コンサルティング領域

① 新規商品・サービス立ち上げに向けた企業間連携・買収

再生資源を活用した商品・サービスを立ち上げるには、廃棄物を排出する企業と再生資源を利用する企業の双方を、質・量ともに安定して確保することが求められます。また、キーテクノロジーを取り込んでおくことも、成功のカギのひとつです。
NRIは、新商品・サービスの立ち上げに向けた戦略を策定するだけでなく、リサイクル業界を含む様々な企業との接点を活用して、企業間連携や企業買収を支援します。単に候補を紹介するだけでなく、戦略に合致するか否かの評価、バリューアップ施策の立案などを通して、実効性のある連携・買収を実現します。更に、中央省庁・政府機関・自治体との接点を活用して、官民連携の実現も支援します。

② ビジネスモデル転換

リユースやリサイクルだけでなく、「メンテナンスしてより長く使う」、「皆でシェアして効率的に使う」といった取り組みが必要であり、サービス提供型のビジネスが台頭します。使用中・使用後の回収・再生までの新たなビジネスモデルが必要になります。
NRIは、多様な業界で実施してきた事業支援の経験や、シンクタンクとして培ってきた将来分析の知見を活用し、将来求められる姿を描いたうえで、顧客が既存事業のビジネスモデルを変革することを支援します。

③ 環境価値評価・行動変容

上記のような新しい商品・サービスを普及させるためには、そのサステナビリティへの貢献を適切に評価し、消費者が認識しやすい形で訴求する必要があります。今後はCO2だけでなく、資源消費量や生態系への影響、また、地域課題解決への貢献といった要素も考慮することが求められます。これらの価値を「見える化」して、消費者の行動変容に繋げる、といった仕組みに期待が集まります。
NRIは、製品のライフサイクルにわたる環境影響を評価する手法や、国際的に求められるサステナビリティ関連情報開示に関する知見を活用し、評価認証機関とも連携しながら、商品・サービスの価値評価やその情報をトレース・発信する方法について検討・設計します。

④ 事業・技術・システムなどの実証・PMO支援

プラスチックのケミカルリサイクルや、微生物を活用した機能材活用、資源のトレーサビリティなどの実現に向けて、技術革新が求められます。また、早期の事業化に向けて、「走りながら考える、開始してしまって必要に応じて変えてゆく」といったアプローチが求められます。
NRIは、民間企業の実証支援、官公庁側に立った実証事業事務局支援の経験を活用し、実証テーマの検討、実行計画の策定、コンソーシアムメンバーの組成、事業提案、プロジェクト管理といった業務について、民間企業・官公庁の双方を支援します。

⑤「エコデザイン」「トレーサビリティ」等を実現するための機能・業務・システム改革

サーキュラー・エコノミーの実現のためには、製品の設計段階から、循環に適した素材・構造を採用することが求められます。その実現のためには、これら業務のプロセスや情報システム、意思決定・判断のための基準などを変革することが求められます。
NRIは、長年に渡って実施してきた経営改革・業務プロセス設計などに関するコンサルティングノウハウ、また、国内最大級のシステムインテグレーターとして蓄積してきたICTシステムに関する知見を活用し、顧客のサーキュラー・エコノミー対応に向けた機能・業務・システムの改革を支援します。

関連レポート

サーキュラーエコノミー化が創出する自動車バリューチェーンの新領域
（知的資産創造　2022年2月号特集「カーボンニュートラル宣言が自動車業界にもたらすインパクトと広がるサービス市場」）

持続可能な経済・産業への転換　～サーキュラーエコノミー実現に向けた変革と社会基盤構築～
（メディアフォーラム　2022年10月20日）

サーキュラーエコノミーへの戦略的対応が求められる物流企業
（NRIパブリックマネジメントレビュー　2022年8月号）

地方部におけるサーキュラー・エコノミーへの企業の関わり方
（NRIパブリックマネジメントレビュー　2021年7月号）