マテリアリティ(重要課題)の特定

国際基準・ガイドライン、ESG評価機関からの要請、企業理念・成長戦略との整合、社外役員・有識者の意見等を参考に、経営の視点や社外ステークホルダーの視点からNRIグループのマテリアリティ(重要課題)を特定しています。2030年に向けた長期経営ビジョン「NRI Group Vision 2030」(V2030)策定時には、「持続可能な未来社会づくり」と「NRIの成長戦略実現」は一体であるという考え方に基づき、NRIグループへの影響(財務面)のみならずステークホルダーからの期待・要請(環境・社会への影響)を合わせたダブルマテリアリティの考え方等を考慮したマテリアリティを再度特定し、V2030に組み入れました。なお、特定したマテリアリティは、NRIへの影響(財務面)のみを対象とするシングルマテリアリティの考え方においても同様に、2030年に向けた重要なテーマであることを確認しています。
マテリアリティの特定にあたっては、社会環境の変化やNRIグループのビジネス環境等を踏まえて、2030年に向けて重点的に取り組むテーマの候補を抽出し、各候補について短~長期における潜在的なリスク・機会を考慮しました。また、社外役員・有識者との議論や経営討議を踏まえています(下図STEP3)。特定したマテリアリティは、サステナビリティ基本方針の一部として取締役会で決議しています(下図STEP5)。決議後は、年に1度サステナビリティ会議でマテリアリティ改定の要否等を検討しています。

1. 特定プロセス

2.マテリアリティ(重要課題)

「創出する価値」、「価値を生み出す資本」、「経営基盤(ESG)」の3層からなる8つのマテリアリティを、事業戦略の策定や経営の意思決定プロセスにおける重要な要素と位置づけています。

創出する価値

「持続可能な未来社会づくり」を実現

※価値共創については、こちらをご参照ください

  2030年にめざす姿(目標) 主な取り組み マテリアリティ指標 2028年度目標 2025年度実績
デジタル社会資本の充実を通じた

活力ある未来社会の共創

優れた人的資本・知的資本と、そこから価値を生み出すためのデジタル社会資本が充実し、あらゆるひとが豊かに暮らす、活力ある社会の実現に貢献している

  • AIによるビジネス変革
  • 戦略コンサルティング
  • 社会・制度提言、情報発信 など
  • AI関連投資額 ※1

800億円(3ヵ年合計)

181億円

社会資源の有効活用を通じた

最適社会の共創

ビジネスプラットフォームの共同利用、データによるリアル空間の可視化や予測等を通じて、社会資源 (人材・公共財・知的財産等を含む) の有効活用や自然資源の循環等、スマートな社会の実現に貢献している

  • 社会共創サービス
    • 金融ビジネスプラットフォーム(STAR、BESTWAYなど)
    • ソーシャルDX など
  • 社会共創サービス売上高

2,350億円

1,933億円

社会インフラの高度化を通じた

安全安心社会の共創

社会インフラやデータが、災害やサイバーリスクに強く高度で安定稼働するIT基盤によって守られ、あらゆるひとが安心して様々なデジタルサービスを享受できる、強くてしなやかな社会の実現に貢献している

  • デジタルセキュリティサービス
  • 安定サービス運用
  • デジタルワークプレイス など
  • デジタルセキュリティサービス売上高

1,280億円

962億円

  • ※1AI関連投資額は知的資本投資額の内数

価値を生み出す資本

「人的資本」及び「知的資本」が価値共創を支える

  2030年にめざす姿(目標) 主な取り組み マテリアリティ指標 2028年度目標 2025年度実績
多様なプロフェッショナルの挑戦・成長による

人的資本の拡充

高い専門性や多様な価値観を持つ人材が集い、プロフェッショナルとして自律的に挑戦・成長し続ける場を生み出し、価値創出につながっている

  • 挑戦を支える人事制度運用、公正な処遇向上
  • 継続的な成長機会の提供と成長実感の促進
  • エンゲージメントおよびD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の活動推進 など
  • 従業員エンゲージメント総合スコア ※2
  • 経営人材候補の女性比率(NRI単体)
  • AI高度人材数(NRI籍) ※3
  • セキュリティ高度人材数 ※4
  • 総合スコア:70以上継続
  • 経営人材候補の女性比率:対象役職における構成比率以上かつ前年以上(10%)
  • AI高度人材数:3,000名
  • セキュリティ高度人材数:2,000名
  • 総合スコア:73
  • 経営人材候補の女性比率:(2026年度より計測)
  • AI高度人材数:1,147名
  • セキュリティ高度人材数:1,198名
卓越したビジネスモデルへの進化を続ける

知的資本の創出・蓄積

高い競争力の源となり進化し続ける優れた知的資本 (ビジネスモデル・ブランド・ケイパビリティ) を創出・蓄積し、価値創出につながっている​

  • ビジネスモデルの進化(AIを活用した生産革新、ソフトウェア資産の拡充等)
  • 進化し続けるブランドの形成(未来予測・社会提言等)
  • 事業展開を支える組織ケイパビリティの強化(品質監理、生産革新等) など
  • 知的資本投資額 ※1 ※5

1,950億円(3ヵ年合計)

617億円

  • ※1AI関連投資額は知的資本投資額の内数
  • ※22025年度実績はNRI単体のみ。2028年度目標は国内グループ会社も含む
  • ※3AIによるビジネス変革や生産革新を担う高度専門人材を対象
  • ※42025年度実績はNRI籍のみ。2028年度目標は国内グループ会社も含む
  • ※5ソフトウェア投資額+R&D・施策費の合計

経営基盤 (ESG)

NRIらしいESGを、サプライチェーンへ拡張

  2030年にめざす姿(目標) 主な取り組み マテリアリティ指標 2028年度目標 2025年度実績
ビジネスパートナーとの協働による

地球環境への貢献

再生可能エネルギーのさらなる高度利用を進めるとともに、Scope3を視野にビジネスパートナーと協働しながら、自然資本への配慮と持続可能な地球環境づくりに貢献している

  • 温室効果ガス排出量削減・再生可能エネルギー利用の促進(Scope1+2)
  • Scope3における温室効果ガス排出量削減に向けた対応 など
  • 温室効果ガス排出量削減率(Scope1+2)(基準年:2019年度) ※6
  • 再生可能エネルギー利用率
  • Scope1+2:89%以上削減 ※7
  • 再生可能エネルギー利用率:97%以上 ※7
  • Scope1+2:93%減
  • 再生可能エネルギー利用率:98%
ステークホルダーとの関係強化による

社会的責任の遂行

ステークホルダー(ビジネスパートナー、従業員、社会など)との良好な関係を形成し、健全な雇用・労使関係、人権への配慮等、サプライチェーン全体で社会的責任を遂行している

  • 社員のウェルビーイング
  • 人権・労働慣行に関する取り組み
  • パートナー企業との協力関係強化、ステークホルダーやコミュニティとの関係形成 など
  • 「NRIグループビジネスパートナー行動規範」 ※8 への同意または同等規範の保有率 ※9

主要ビジネスパートナーにおいて100%継続 ※10

主要ビジネスパートナーにおいて98%

戦略的なリスクコントロールを実現する

ガバナンスの高度化

グループ・グローバル全体で長期視点のリスクコントロールを実現するため、戦略に応じたリスクテイクも含む、バランスの取れたガバナンスに取り組んでいる

  • グループ全体でのガバナンスと内部統制システムの整備・運用
  • 統合リスク管理(AI関連リスク含む)
  • 品質監理、情報セキュリティ管理の強化
  • 情報開示促進と透明性向上
  • コンプライアンスの徹底 など
  • 重大なリスクの発現件数(規制当局への報告またはそれに準ずるNRIグループ責の事案)

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  • ※6Scope3は2030年度目標(総量30%削減)に向けて取り組みを推進
  • ※7事業成長に伴う排出増などを考慮し設定
  • ※8環境・人権等を含む行動規範
  • ※9システム開発委託先など、NRIグループの調達・発注先企業における同意または同等規範保有率
  • ※10 NRIグループからの調達・発注額等に基づく
サステナビリティ