出前授業対象:高校生/高等専門学校
本プログラムでは、NRIの社員が学校を訪問し、経営コンサルタントやシステムエンジニア(情報システム技術者)の仕事の紹介をはじめ、自らの職業体験や学生時代の経験を踏まえながら、働くことや専門性を身につけることの重要性などについてお話をします。
実施例①
母校の後輩80人の前で「働くこと」について講演!
2010年7月8日、奈良市にある帝塚山高等学校1年生80名が、出前授業に参加しました。
訪問先 | 帝塚山高等学校 |
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講師 | 資産運用サービス事業二部 梶本 秀之助(システムコンサルタント) |
開催日 | 2010年7月8日 |
同校のOBである社員が母校で、「働くことと学校生活」と題して、約60分講演しました。
講演の前半では、NRIの事業紹介や、自分自身の高校時代の思い出などを交えながら自己紹介をしました。後半では、業務で経験したプロジェクトの話や、仕事で求められる能力について、将来働くことを意識した上での高校生活の過ごし方などについて、講演しました。
生徒さんからは、「高校時代はどんな生徒だったのですか?」というような内容から「目に見える製品ではなく、コンサルティングや情報システム開発といった目に見えないNRIサービスの料金はどのようにして決まるのですか?」というものまでいろいろな質問がありました。また、進学や就職について、講師にアドバイスを求める声もありました。
受講した生徒さんの主な感想
- 帝塚山高校の先輩が働いている会社(NRI)は、とても面白そうなところだと思った。
- 「働くことが自分の楽しみである」ということを、将来、自分も理解できるようになりたい。
- 「ある会社が、別の会社からお金をもらって、その会社にアドバイスをする」ということ(コンサルティングサービス)に、すこし不思議な感じがした。
実施例②
体育館に1年生280名が集合!
コンサルタントが「総合的な学習の時間」に講演!
2010年11月26日、和歌山市にある県立桐蔭高等学校の1年生280名を対象に、NRIのコンサルタントが講演しました。
訪問先 | 和歌山県立桐蔭高等学校 |
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講師 | コンサルティング事業企画部 池澤 直樹(コンサルタント) |
開催日 | 2010年11月26日 |
桐蔭高校では、1年生を対象に「総合的な学習の時間」に、<自分探し>というテーマのもと、「現代社会問題研究」に取り組んでいます。この取り組みでは、プレゼンテーションやディベートなども課題に含まれていることを踏まえ、NRIグルー プのコンサルティング業務を中心に「野村総合研究所の仕事と会話」と題して講演しました。
講演の前半では、主に、「コンサルティング」という業務について紹介しました。
リサーチとコンサルテーションの違いについて、リサーチは「見たこと、聞いたこと、分かったことを報告する」、コンサルテーションは「見るべきこと、聞くべきこと、分かるべきことを報告する」と、それぞれの特徴を挙げるなどして、高校生にも分かりやすく説明をしました。また、リサーチ結果を可視化するツールとして、NRIが開発した「テクノロジー・ ヒートマップ」について、「フラーレン※」の特許出願の事例を挙げながら紹介しました。
後半では、コミュニケーションの役割や方法について講演しました。疑似絵を使って、見る人や見方によって見えるものが異なることや、新聞でおなじみの4コマ漫画を使って、日常的に陥りがちな「伝言ゲーム」によって、話者から話者へ話が伝わるなかで、その内容が変容してしまうことなどを体験してもらいました。
最後に、「技法、技能は言葉にしにくく、正確に話せば話すほど伝わらない。」と、伝えることの難しさを説く一方、学生のうちからコミュニケーションの重要性について考えてほしいと、講演を締めくくりました。
※最小の構造が多数の炭素原子で構成されるクラスターの総称
「総合的な学習の時間」担当教員のコメント
生徒たちにとって企業のリサーチやコンサルテーションは馴染みが少なく、やや難しく感じられたようです。しかし、なかには工学部志望の生徒でフラーレンに興味をもった生徒もおります。
また、会話については、相互理解のためにはイメージの共有が大切であること、コミュニケーション能力のことや技法・技能を伝えることの難しさ、話すときと黙るときなど、大変示唆に富む内容をお話いただき、生徒たちも多くを得たように思います。
※講師の役職・所属は講演当時のものです。