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「SANS NetWarsトーナメント」

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未来の情報セキュリティを担う人材を支援する
「SANS NetWarsトーナメント」

NRIセキュアテクノロジーズ サイバーセキュリティ教育サービス室長 佐藤 健、同室 上田 健吾

2018/10/17

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デジタル化の進展に伴いサイバー犯罪も高度化し、従来の想定を超える分野にまで情報セキュリティを強化する必要性が高まっています。ところが日本では、情報セキュリティを担える人材が圧倒的に不足しています。このような情勢の中、NRIセキュアテクノロジーズ(NRIセキュア)は毎年、若い世代を対象にしたセキュリティコンテストを実施しています。若い世代に最先端の情報セキュリティを体感してもらうことの重要性を、運営に携わるサイバーセキュリティ教育サービス室の二人が語ります。

ゲーム感覚で最先端の情報セキュリティに触れる機会

8月17日、東京・秋葉原でセキュリティコンテスト「SANS NetWarsトーナメント2018」が開催されました。このコンテストはNRIセキュアが学生を対象に2014年から毎年開催しており、CTF(Capture the Flag)※方式で出題される情報セキュリティに関する問題を、参加者がゲーム感覚で競い合って解いていきます。「若い世代に最先端の情報セキュリティを体感してもらうことで、この分野への関心を少しでも深めてもらいたい、という想いからコンテストは始まりました」と運営に携わる上田健吾は言います。

情報セキュリティに携わる人材が足りない日本

日本では近年、情報セキュリティ分野に従事する人材の不足が深刻化しています。経済産業省が2016年に報告した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2016年時点で日本にいる情報セキュリティ人材はおよそ28万人で、13万人不足している状態です。2020年には情報セキュリティ人材が37万人に増えるものの、人材不足も拡大し、およそ20万人もの人材不足になると予測されています。

NRIセキュアが実施した調査「NRI Secure Insight 2018」でも、「86.9%の日本企業で情報セキュリティ人材が不足」という結果でした。サイバーセキュリティ教育サービス室長の佐藤健は次のように話します。「情報セキュリティ人材と大きく括られることが多いのですが、エンジニア、ネットワークアナリスト、コンサルタントなど、多様な専門分野に分かれており、そのすべてで人手不足の状況です。情報セキュリティの専門企業だけでなく、一般企業で情報システムのリスクを管理したり、経営視点で情報セキュリティを見たりすることができる人材も不足しています」

世界トップクラスの教育プログラムを学生に提供する意義

NRIセキュアは情報セキュリティ人材の必要性に早くから着眼し、情報セキュリティ専門の教育プログラムなども実施してきました。その一つが、SANS Security Trainingです。このプログラムは米国にある世界トップクラスのセキュリティ研究・教育機関SANS Instituteが開発したもので、数日間にわたり、集中してトレーニングを行うことができます。NRIセキュアでは、情報セキュリティ担当者やシステム管理者など、主に社会人向けに、このプログラムを提供してきました。

「通常のプログラムはトレーニングと、参加者同士が技術を競うトーナメントがセットになっています。『SANS NetWarsトーナメント』は、このプログラムのトーナメント部分を学生に無償で提供するものです。通常のプログラムは費用も時間もかかるので、学生には敷居が高いものとなってしまっています。そこで、最先端の情報セキュリティの世界と、どんな知識やスキルが必要とされているのかを体験できる部分を取り出してコンテスト化しました。このコンテストを通じて、情報セキュリティの世界の奥深さやおもしろさも伝えたいと考えています」と上田はコンテストを実施する意義を語ります。

全国各地から参加者が集まるコンテスト

参加者の多くは、全国各地の大学生や大学院生、専門学校生ですが、なかには高校生もいます。大々的な告知をしていないにもかかわらず「初回の開催では告知から数日で、募集枠の100人を超えてしまった」と上田は言います。

参加者は、情報セキュリティの初心者から、各地のセキュリティコンテストに何度も参加している学生まで、さまざまな層が集まります。
「すべての参加者の参加目的は把握しきれていませんが、アンケートを見ると、コンテストを通じて基礎からセキュリティについて学べる点に意義を見出しているようです」と佐藤は分析しています。「リピートの参加者も多く、友人や知人に勧めたい、という声も聞こえてきます。情報セキュリティ人材の裾野を拡大し、この分野への関心を深める、というコンテスト開催の目的は、達成できていると思っています」

情報セキュリティに携わる上での社会的責任も伝える

当日はコンテスト開始前に、警視庁サイバー犯罪対策課の警察官が登壇し、昨今のサイバー犯罪の実態や、どんな行為が不正になるのかなどを説明しながら、情報セキュリティ分野を担う役割は今後ますます重要であることを訴えました。

「サイバー攻撃はより高度化し、これまで情報セキュリティの対象ではなかった分野にもかかわる必要が出てきました。ブロックチェーンやスマートフォン、IoTに関わる制御技術などです。さまざまな情報セキュリティの分野を広く知り、深く理解していることが、これからは重要になると予測しています」と佐藤は述べます。
NRIセキュアはこれからも、広い視点で情報セキュリティ人材の育成に努めるとともに、ITを通じ社会の安全を担っていきます。

※CTF(Capture the Flag)
主に情報セキュリティの知識や技術を競うコンテストの総称とされる。クイズ形式の問題を解いたり、ネットワーク内で疑似的な攻防戦を行ったりする。

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