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偶然の出会いが「イノベーションを生み出す場」を創る――NRIハッカソン2018 bit.Connect

2019/01/09

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野村総合研究所(NRI)では2014年から毎年、さまざまな人たちがアイデアや技術を持ち寄りその場でカタチにするイベント「NRIハッカソン bit.Connect」を行っています。2018年は11月に2日間かけて「Hack for Sports」をテーマに開催し、社会人を中心に学生も含む80人以上が参加。21ものチームが、スポーツをより進化させる新しいアイデアの実現を競いました。
このイベントを企画・運営したのはNRIの有志グループ「ARUMON」のメンバーです。「より尖ったアイデアが生まれる場にしたかった」と語る企画メンバーの萩村卓也と盛慎を通じて、イノベーションが生まれる場をどのように作っていくべきか、ヒントを探ります。

 

テーマは「Hack for Sports」

2018年の「NRIハッカソン bit.Connect」の特徴の一つは参加者"全員"が自身のアイデアを最初に発表し、自分のアイデアより魅力的なものがあれば、そのチームに参加することができる点です。初めて出会った人同士の異なる意見がぶつかり合い、結果として今までにない刺激的なサービス・仕組みが生まれました。

審査基準で重視されたのは「トピック」「テック」「ピーク」の3つです。「トピック」はテーマに合っているか、それをどれだけ拡張できたか。「テック」は、新技術を使ってチャレンジしているか、完成度が高いか。そして「ピーク」は、アイデアがどれだけ尖っているか、驚きのあるものか、という基準です。そして最優秀賞は、観客の動きや心拍数とスタジアムのライトアップ機能を連動させ、スタジアムにいる観客だけでなく、遠隔地で応援する観客の応援も現地に反映させ場を盛り上げるサービスをカタチにした「チームぴか☆すた!!」が獲得しました。

盛 「エンジニアが多いチームもありましたが、エンジニアだけではなく、デザイナーやサービスプランナーなど、さまざまな役割で関わる人がいるチームもありました。普段はハッカソンにあまり馴染みのないスポーツに関する仕事をしている人など、幅広い層が参加できる点が、NRIのハッカソンならではだと思います」

実現性・ビジネス性より尖ったアイデアを重視

NRIのハッカソンは、2013年の初回以来、今年で6回目の開催になります。今回は何よりも「参加者に楽しんでもらう」ことを目指したと、企画した二人は話します。「Work Design」「Festival」「Money×IoT」「Share」「Workstyle」と、これまでのビジネス寄りのテーマから、「Sports」としたのも意図的でした。

萩村 「オープンイノベーションを起こそうと、様々なところでハッカソンを開催する動きが増えていますが、新サービスの創出や収益性を意識するあまり、アイデアが手堅いものになってしまうことが多い印象を受けます。私たちは、NRIハッカソンを尖ったアイデアが生まれる場にしたかった。だから今年は、意外性のあるテーマに変え、従来あった、実現性やビジネスとして成立するか、といった評価項目を思い切って外しました」

イノベーションを起こすための工夫

萩村と盛は過去の「NRIハッカソン bit.Connect」に参加してきた経験から、同じ志を持った仲間と一緒にArumonという有志グループを組織し、イノベーションにつながる活動を続けています。「参加者同士、自由にアイデアを膨らませ、モノを作る」ハッカソンの楽しさと、イノベーションを起こしていく活動の面白さを、自分たちで実感していました。

萩村 「ARUMONでは日本企業がイノベーションを起こすにはどうずればよいか、よく話題になっています。ARUMON は ONE JAPAN という大企業有志団体コミュニティにも所属しているのですが、その ONE JAPAN のイベントで、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄准教授が興味深い話をされていました。イノベーションは知と知の掛け合わせであって、その掛け合わせには、知を深める『知の深化』と、知を集める『知の探索』の2方向があるのだそうです。 日本企業は知の深掘り=突き詰めることが得意で、ハッカソンも、小さく、固く、きっちり作り上げる方向に進みがちです。だからこそ、さまざまなアイデアが出会い、結びつき、これまでにない発想が生まれる、『探索』の方向に寄せていくのが大事だと思いました」

盛 「偶然性や偶発性が高い場でイノベーションは生まれやすいと言われています。しかし、そのような場はなかなかありません。普段の仕事では、ロジカルに物事を積み上げる考え方をしている人が多いと思いますが、全く異なる物事を結びつけて自由に発想を広げる世界があることにも気づいてほしいという思いがありました。アイデアをシェアし初対面の人同士がチームをその場で作るなど、「NRIハッカソン bit.Connect」では『偶発性・偶然性を得られる場』にするための仕組みを取り入れています」

楽しんでもらうこと、自分たちもイノベーションを起こす活動ができると実感してもらうこと。この二つが、今年のNRIハッカソンを企画・運営する際に二人が定めた目標でした。参加者の様子やアンケートを通じて、二人は、目標の達成に手応えを感じています。

イノベーションを起こすためのもう一つの道

「NRIハッカソン bit.Connect」の取り組みは、企業がイノベーションを起こしていくうえで、一つの新しい道を示唆しているかもしれません。

盛 「会社に所属したままイノベーションはなかなか起こせない、だから会社を辞めて、自分でスタートアップを立ち上げるべき、という意見はよく聞きます。ですが、企業にいながらでもイノベーティブな動きは起こせるし、逆に企業にいるからこそさまざまなリソースを活用して大きなことができるのだと、証明していきたいと思っています」

萩村 「起業すると、資金調達やメンバーの確保など、本来やろうと思っていたこととは違う仕事もせざるを得ないケースもあります。それなら社内起業家として動くほうが面白い。また、理念として『未来創発』を掲げるNRIにとって、知の探索は重要な活動だととらえています。だからこそNRIハッカソンを私たちが続ける意味があるのです」

NRIは今後もこうしたイノベーティブな活動を通じて、社会に新しい価値を提案していきます。

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