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コンサルティング力×実行支援力で組織の成長を加速 ~「ASG」オーストラリアにおける2つの事例~

2019/06/05

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2016年に野村総合研究所(NRI)グループに入ったASG Group Limited(以下、ASG)は、1996年の設立以来、オーストラリアの官公庁と民間企業のお客様に、統合基幹業務システムや経営データ分析など、IT分野のソリューションとコンサルティングを提供する「ITサービスプロバイダー」です。

ASG ホームページ(英語)

複雑化した業務プロセスや独自のシステム環境を改善し、最新技術によるコスト効率と柔軟性に優れた業務環境への変革を支援するASG。新しいIT環境への刷新で成長を加速する2つの事例を紹介します。

Case 1:ホンダオーストラリア

自動車業界初プロジェクトのリスクを最小化

1969年以来オーストラリアで自動車、オートバイおよびパワープロダクツを扱い、事業展開してきたホンダオーストラリア(ホンダ)。同社の自動車部門、オートバイ部門、芝刈り機などのパワープロダクツ部門は、業務およびITの両面で部門ごとに切り離して運営されていました。これによるシステム運用負荷の増大、コスト効率の低下に直面していた同社は、既存のIT環境の見直しにより、次の点を実現したいと考えていました。

  • 自動車、オートバイ、パワープロダクツ、船舶、交換部品製品のリテールを担当するディーラー ネットワーク用のシームレスなユーザー インターフェースの提供
  • 財務データ報告の自動化による業務の効率化
  • 単一ビューでの顧客データの可視化による顧客エクスペリエンス、マーケティング、分析の改善

 

上記を実現させるためのシステム統合を目指してIT変革に着手したホンダは、既存のアプリケーションを、SAPのAutomotive Enterprise Managementと次世代型 ERP システム SAP S/4 HANAで置き換えることを決定しました。しかし、この組み合わせによる導入は自動車業界初であることに加え、ソリューションが複雑であること、リリースされて間もないこと、導入環境に問題が多いことなどから、SAPが提供するシステム インテグレーション サービスだけでは導入に不安を感じていました。

そこで、大規模プロジェクトの管理経験はもちろん、SAPソリューションの取り扱い実績も豊富なASGは、実証済みのフレームワークおよびステークホルダーの要件に基づく戦略とプロセスを提案。実際の導入においては、アドバイス、プロジェクト管理、テスト、変更管理などを行い、プロジェクトを成功へと導きました。

ASGがサポートしたことにより、プロジェクト全体を通じて必要な情報やデータ、アドバイスがタイムリーかつ的確に提供され、常にホンダにとってのメリットが最大化するような決定がなされました。また、ASGによるプロジェクト・ガバナンスの強化が、導入における想定外のリスクや課題に対しても力を発揮しました。品質テストやソリューションテストの計画と管理に役立つ専門家サポートを提供することで、リスクの最小化とソリューションの整合性確保を実現するとともに、ホンダの変更管理チームとも連携し、テクノロジーの変更に伴う組織の変更管理を円滑に進行しました。さらに、複数のステークホルダー間でのプロセス、タスク、リソースの調整支援、効率性に関する目標の達成と維持、遅延の最小化においても重要な役割を果たしました。

導入後もASGとの継続的なパートナーシップにより運用上のメリットを実感しているホンダは、顧客関係やサービスの改善に向けて、別のSAP機能の導入も検討しています。

Case 2:AIRSEVICES

クラウド化で変化するニーズへの対応を俊敏に

航空業界向けに、安心・安全で効率的かつ環境に配慮した管制、消防、ITサービスなどを提供する政府所有の組織、Airservices Australia。ITが急速な進化を遂げるなか、スマートなサービスプロバイダーとして、変化する顧客ニーズにすばやく対応し、年間1億5,400万人の乗客に安全な空の旅を提供し続けることを目指す必要があります。そのような中Airservices Australiaでは、「老朽化するオンプレミスのインフラストラクチャ対策」「経営層からのコスト削減要求への対応」「俊敏性と拡張性の向上」が喫緊の課題となっていました。

しかし、段階的な移行を行うには十分な時間がなく、迅速かつ大規模な変革が求められていました。また、組織全体のIT環境を、内部の混乱を最小限に抑えつつ低リスクで移行させるにあたり、いくつかの問題も抱えていました。

ASGとの連携を選択したAirservices Australiaは、21,000 時間を超えるプロジェクトを経て、400台の物理マシン、130以上の業務アプリケーションが稼働し、1ペタバイトを超える常時アクセスが発生する800台以上のサーバーのデータストレージをクラウドに移行しました。クラウドベースのソリューション導入においてASGと連携することで、既存の資産をスムーズに統合できただけでなく、消費従量制による課金、最新のハードウェアへの透過的アップグレード、環境のオンデマンド セルフサービス プロビジョニング、必要な人が必要なときのみアクセスできる無駄のないシステム環境、ISMコード準拠のサービスモデルを利用したITセキュリティー体制の強化などを実現。結果として、大幅な効率性向上とコスト削減に成功しました。また、オンプレミスのインフラストラクチャ運用管理ではなく、より戦略的なビジネスニーズにフォーカスするための業務にリソースを投入できるようになっています。

クラウドへの移行は、将来を見据えた可能性の広がりと改善へのスタート地点に過ぎません。今後は、クラウド プラットフォーム自体のレジリエンスに加えて災害復旧サービスの向上を図ることや、IT環境に関するレポートを通じた経営層への透明性の高い情報提供、イベント感知とインシデント対応の強化、ITセキュリティーに関する監視機能の強化、より柔軟なキャパシティー管理、トレンド分析や予測のためのデータ活用環境の改善などを計画しています。

情報量を表す単位のひとつ。単位変換すると1,000テラバイトに相当

関連サイト (ASG ホームページ ※英語)

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株式会社野村総合研究所
コーポレートコミュニケーション部
E-mail: kouhou@nri.co.jp

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