金融ITフォーカス 2023年1月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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金融市場
感染リスクが徐々に低下していく中、円安進行によって助長された物価高が2022年の日本経済に大きな打撃となった。2023年は各国での大幅利上げが引き起こす世界経済の悪化が最大の逆風となる。日本経済を取り巻く環境は、「円安・物価高」から2023年には「円高・景気悪化」へと大きく転じよう。
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海外では、コロナ感染症の拡大を契機に、RAFが大きく進化している。最も大きな進化は、ストレス・テストが経営の意思決定に浸透したことにある。経営環境の不確実性が高まる中、RAFはフォワードルッキングな経営を可能としている。
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令和3年の銀行法改正を受け、銀行による広告事業への参入が可能になった。本業とは遠く思える領域だが、広告メディアとしてのアドバンテージも高く、新しい収益源としても十分期待できる。加えて、地方創生・地方活性に密接する事業であり、まさしく地域の企業を支援する銀行の本質をとらえた活動である。
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保険ビジネス
「サイレントサイバーリスク」は、既存の財物保険や賠償責任保険等における潜在的なサイバー関連の損失リスクを指し、保険会社にとって巨大なシステミックリスクとなりうる。保険会社は、補償範囲の明確化やリスクエクスポージャーの特定を進めるとともに、顧客に対してサイバーリスクの理解を促すことが求められる。
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中国金融市場
高齢化が急速に進む中国で、年金制度の第三の柱として期待される個人年金が本格的に稼働する。銀行、証券、保険分野の規則も出揃い今後は個人年金業務における競争も激しくなると予想される。長期・安定的に資産を運用する機関投資家の拡充にもつながろう。
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保険の2030年アジェンダ
若年層・中年層の取り込みにおいて重要性を増しているWebやアプリ等のデジタルチャネル強化に向けた動きが保険業界でも進んでいる。とりわけ潜在顧客である中年層の利用率を高めるために、生命保険におけるポイント活用施策のコンテンツの充実が求められている。
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ベートーヴェンは史上最も偉大な音楽家の一人であるが、当時の人々にとって彼の音楽は必ずしも耳心地の良いものではなかったようだ。ベートーヴェンが生きた時代、音楽は旋律やテンポなどの技術要素を駆使して様々な情緒を呼び起こし、聴衆を楽しませるためのものであった。その中にあってベートーヴェンの音楽は新奇だが不可思議で難解、その旋律の流れがどのような感情の喚起を狙ったものであるのか分からず、聴く者は大いに戸惑ったという。だが、ベートーヴェンの死後ほどなくして彼の音楽は多くの人々に熱狂をもって受け入れられるようになった。この聴き手の感性の大転換をもたらしたのが、後に「ロマン派」と呼ばれる音楽家たちである。
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- A4版・16ページ(通常)
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- 販売はしておりません。当サイトよりご覧ください。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp