金融ITフォーカス 2024年3月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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数理言語学には文に意味を与える理論があり、記号推論ベースの言語処理を担っている。一方、大規模言語モデル(LLM)は確率計算がベースであり、その対極にある。LLMが人間のように文の意味を理解しているかは重要な論点である。数理言語学ではこの論点をどう評価しどう検証できるのか、お茶の水女子大学の戸次大介教授に語っていただいた。
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金融市場
金融審議会ワーキング・グループの二つの報告書が公表された。政府が目指す「資産運用立国」の実現へ向けての制度改革やTOB・大量保有報告書制度見直しの姿が明らかにされ、2024年の通常国会で法改正が審議される見通しである。
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デジタルイノベーション
2023年12月、NYTが自社の著作権を侵害されたとしてOpenAIとマイクロソフトを訴えた。生成AIによる著作権侵害は今後大きな問題となるだろう。日本でも生成AIによる著作権侵害へどのように対処すべきかの議論が活発化している。金融機関も自社の著作物をいかに保護すべきかを具体的に検討すべきだ。
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サステナブルファイナンス
EUにおける排出量取引ではクリアリングハウスが清算・決済機能を担っている。清算機構の導入にはメリットとデメリットのトレードオフが存在するため、今後の日本における排出量取引やカーボン・クレジット取引においても、市場の発展に応じて清算・決済の高度化を検討すべきである。
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セキュリティ
AIが信頼できるものであるためには「倫理・品質」に加え「セキュリティ」を確保する必要がある。AIにはAI特有の脅威や攻撃手法が存在するので、セキュリティを確保するためには、AIを活用するシステムにおける脅威を把握して個々のリスクを評価した上で、適切な対策を実装する必要がある。
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中国金融市場
不動産市場の低迷、固定資産投資の不振を受けて、中国政府は担保付き補完貸出(PSL)を再開した。PSLはこれまで主に老朽住宅地区の立ち退きとインフラ分野への金融支援に使われてきた。24年以降、PSLの規模はさらに拡大し、不動産市場の改革と安定化を後押しするだろう。
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保険の2030年アジェンダ
生成AIは、単なる業務効率化に留まらず、保険会社社員と同等レベルでの業務実行可能性を秘めている。前号の採用編では、生成AIの素のモデル(Pre-trained)の評価を行った。今号では選定された生成AIを育成することで、学科試験(FP3級)とオリジナルの実技試験の結果がどの程度向上するか評価を行った。
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数理の窓
『似てる誰かを愛せるから』
岡村孝子が唄う昔懐かしい歌謡曲の歌詞である。「あなたは私に似た誰かをいつか愛せる」という別離の歌詞だと筆者は思っていたのだが、筆者の友人は「あなたはあなた自身に似た誰かを愛せる」のだと解釈していた。
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- 毎月5日発行(原則)
- 誌型
- A4版・16ページ(通常)
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- 販売はしておりません。当サイトよりご覧ください。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp