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ガソリン補助金は3週連続で減額

3月19日に開始されたガソリン補助金について、経済産業省・資源エネルギー庁は4月23日から29日までの1週間のガソリン補助金が1リットル当たり30.9円になると4月22日に発表した。前週の35.5円を下回り、3週連続での減額となった。

補助金はレギュラーガソリン価格が全国平均で1リットル170円程度を上回らないように実施されているが、足もと(4月20日)のレギュラーガソリンの全国平均価格が1リットル169.5円と170円程度を下回っている。原油価格が一時期よりも下落していることで、ガソリンの卸価格が下落し、石油元売り業者への補助金額も減少していると考えられる。

 3月19日以降: 30.2円/リットル
 3月26日以降: 48.1円/リットル
 4月  2日以降: 49.8円/リットル
 4月  9日以降: 48.8円/リットル
 4月16日以降: 35.5円/リットル
 4月23日以降: 30.9円/リットル

「標準シナリオ」では7月11日にガソリン補助金の予算は枯渇

補助金は減額が続いているが、その先行きを左右するイラン情勢とそれを受けた原油価格の動向は依然としてかなり不透明である。こうした点を踏まえ、3つのシナリオに基づいて、この先のガソリン補助金の予算枯渇シミュレーションを行った。

標準シナリオについては前回と同様に、最新の補助金である1リットル当たり30.9円が今後も続くケースを「標準シナリオ」、4月30日以降は1リットル当たり50円の補助金が続くケースを「悲観シナリオ」、4月30日以降は1リットル当たり20円の補助金が続くケースを「楽観シナリオ」とした。

補助金の減額が続いていることから、「悲観シナリオ」、「楽観シナリオ」の補助金額の前提を、それぞれ前回までの60円、30円から10円ずつ減額した。

現在のガソリン補助金の予算が枯渇するのは、それぞれ、「標準シナリオ」で7月11日、「悲観シナリオ」で6月14日、「楽観シナリオ」で8月20日となる(図表)。
 
(図表)ガソリン補助金の予算枯渇シミュレーション

プロフィール

  • 木内 登英のポートレート

    木内 登英

    金融ITイノベーション事業本部

    エグゼクティブ・エコノミスト

    

    1987年に野村総合研究所に入社後、経済研究部・日本経済調査室(東京)に配属され、それ以降、エコノミストとして職歴を重ねた。1990年に野村総合研究所ドイツ(フランクフルト)、1996年には野村総合研究所アメリカ(ニューヨーク)で欧米の経済分析を担当。2004年に野村證券に転籍し、2007年に経済調査部長兼チーフエコノミストとして、グローバルリサーチ体制下で日本経済予測を担当。2012年に内閣の任命により、日本銀行の最高意思決定機関である政策委員会の審議委員に就任し、金融政策及びその他の業務を5年間担った。2017年7月より現職。

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。