政府はガソリン補助金の予算が4月末時点で約9,800億円だったと発表
3月19日に開始されたガソリン補助金について、政府は4月30日から5月6日までの1週間のガソリン補助金が1リットル当たり39.7円になると4月30日に発表した。通常、補助金の額は1週間ごとに見直されるが、大型連休を挟んだため、今回は同水準の補助金が5月13日まで2週間続けられる。
筆者の試算では、4月末の残りの予算は7,400億円程度だった。予算の残高が一気に増額したかのようであるが、その理由は明らかでない。政府が3月末の予算の残高を発表した際にも、予算は突然増額されたように見えた。
今回は、政府が発表した4月末時点で約9,800億円という予算規模をベースに、ガソリン補助金の枯渇シミュレーションを修正した。また、政府が発表した3月分の補助金支出額の数字も今回のシミュレーションに反映させた。
- 3月19日以降:
- 30.2円/リットル
- 3月26日以降:
- 48.1円/リットル
- 4月2日以降:
- 49.8円/リットル
- 4月9日以降:
- 48.8円/リットル
- 4月16日以降:
- 35.5円/リットル
- 4月23日以降:
- 30.9円/リットル
- 4月30日以降:
- 39.7円/リットル
筆者の試算では、4月末の残りの予算は7,400億円程度だった。予算の残高が一気に増額したかのようであるが、その理由は明らかでない。政府が3月末の予算の残高を発表した際にも、予算は突然増額されたように見えた。
今回は、政府が発表した4月末時点で約9,800億円という予算規模をベースに、ガソリン補助金の枯渇シミュレーションを修正した。また、政府が発表した3月分の補助金支出額の数字も今回のシミュレーションに反映させた。
「標準シナリオ」では6月29日にガソリン補助金の予算は枯渇
前回までと同様に、最新の補助金である1リットル当たり39.7円が今後も続くケースを「標準シナリオ」、5月14日以降は1リットル当たり50円の補助金が続くケースを「悲観シナリオ」、5月14日以降は1リットル当たり20円の補助金が続くケースを「楽観シナリオ」とした。
現在のガソリン補助金の予算が枯渇する時期は「標準シナリオ」では6月29日と、1週間前の試算値6月25日と比べて若干後ろ倒しになった。「悲観シナリオ」で6月19日、「楽観シナリオ」で8月13日だ(図表)。「標準シナリオ」でも、予算が枯渇するまでに残り2か月もない状況だ。
現在のガソリン補助金の予算が枯渇する時期は「標準シナリオ」では6月29日と、1週間前の試算値6月25日と比べて若干後ろ倒しになった。「悲観シナリオ」で6月19日、「楽観シナリオ」で8月13日だ(図表)。「標準シナリオ」でも、予算が枯渇するまでに残り2か月もない状況だ。
図表 ガソリン補助金の予算枯渇シミュレーション


プロフィール
-
木内 登英のポートレート 木内 登英
金融ITイノベーション事業本部
エグゼクティブ・エコノミスト
1987年に野村総合研究所に入社後、経済研究部・日本経済調査室(東京)に配属され、それ以降、エコノミストとして職歴を重ねた。1990年に野村総合研究所ドイツ(フランクフルト)、1996年には野村総合研究所アメリカ(ニューヨーク)で欧米の経済分析を担当。2004年に野村證券に転籍し、2007年に経済調査部長兼チーフエコノミストとして、グローバルリサーチ体制下で日本経済予測を担当。2012年に内閣の任命により、日本銀行の最高意思決定機関である政策委員会の審議委員に就任し、金融政策及びその他の業務を5年間担った。2017年7月より現職。
※組織名、職名は現在と異なる場合があります。