米国時間3日投票が行われた米中間選挙の開票が、日本時間4日午前から進められている。日本時間午前の開票序盤の段階では、事前予想以上に民主党が躍進するとの見方が強まっている。
下院では接戦が伝えられていた東部ニューハンプシャー州など9州で、民主党は当選を確実にしている。民主党が下院の過半数を奪回することはほぼ確実視されている。上院の結果はより予想が難しいものの、100の議席のうち改選されない議席も含めて、共和党が35議席、民主党が45議席と民主党が優勢だ(日本時間午前11時)。
開票が進む中で、日本の金融市場は激しく動いている。民主党が想定以上に優勢との観測から、ドル円レートは日本時間早朝にかけては1ドル157円台後半から158円台後半へドル高・円安が進んだ。民主党が下院で勝利すれば、共和党による積極財政政策が阻まれ、財政リスクの低下がドル高を生じさせるとの見方ができる。
ところが、その後為替市場はドル安・円高に一気に転じ、再び157円台後半に巻き戻された。これは一時2,000円程度下落した日経平均株価の低下と足並みを揃えた動きだろう。
民主党が勝利すればAI規制が強化されるとの懸念が、株式市場でAI関連、半導体関連の株価を押し下げている。AI関連株が大きく下がる中では、ドルから資金が逃避して安全通貨の円が買われるというリスク回避の動きが強まる。そして円高が進む分、日本株の下落幅が大きくなるという、円高と株安の連鎖が強まっている。
中間選挙の結果が金融市場に与える影響は複雑であるが、AI関連の巨額の投資資金が回収できるかどうかへの疑念を持ち始めている金融市場にとっては、中間選挙結果への関心が、選挙後のAI規制の動きに現在は集中している可能性がある。
下院では接戦が伝えられていた東部ニューハンプシャー州など9州で、民主党は当選を確実にしている。民主党が下院の過半数を奪回することはほぼ確実視されている。上院の結果はより予想が難しいものの、100の議席のうち改選されない議席も含めて、共和党が35議席、民主党が45議席と民主党が優勢だ(日本時間午前11時)。
開票が進む中で、日本の金融市場は激しく動いている。民主党が想定以上に優勢との観測から、ドル円レートは日本時間早朝にかけては1ドル157円台後半から158円台後半へドル高・円安が進んだ。民主党が下院で勝利すれば、共和党による積極財政政策が阻まれ、財政リスクの低下がドル高を生じさせるとの見方ができる。
ところが、その後為替市場はドル安・円高に一気に転じ、再び157円台後半に巻き戻された。これは一時2,000円程度下落した日経平均株価の低下と足並みを揃えた動きだろう。
民主党が勝利すればAI規制が強化されるとの懸念が、株式市場でAI関連、半導体関連の株価を押し下げている。AI関連株が大きく下がる中では、ドルから資金が逃避して安全通貨の円が買われるというリスク回避の動きが強まる。そして円高が進む分、日本株の下落幅が大きくなるという、円高と株安の連鎖が強まっている。
中間選挙の結果が金融市場に与える影響は複雑であるが、AI関連の巨額の投資資金が回収できるかどうかへの疑念を持ち始めている金融市場にとっては、中間選挙結果への関心が、選挙後のAI規制の動きに現在は集中している可能性がある。
プロフィール
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木内 登英のポートレート 木内 登英
金融ITイノベーション事業本部
エグゼクティブ・エコノミスト
1987年に野村総合研究所に入社後、経済研究部・日本経済調査室(東京)に配属され、それ以降、エコノミストとして職歴を重ねた。1990年に野村総合研究所ドイツ(フランクフルト)、1996年には野村総合研究所アメリカ(ニューヨーク)で欧米の経済分析を担当。2004年に野村證券に転籍し、2007年に経済調査部長兼チーフエコノミストとして、グローバルリサーチ体制下で日本経済予測を担当。2012年に内閣の任命により、日本銀行の最高意思決定機関である政策委員会の審議委員に就任し、金融政策及びその他の業務を5年間担った。2017年7月より現職。
※組織名、職名は現在と異なる場合があります。